【サックスブルーの歓喜】磐田から世界への飛翔!日本代表&シュトゥットガルト完全移籍の伊藤洋輝がドイツ挑戦と代表を語る
日本代表の森保一監督は6月に行われるキリンチャレンジカップとキリンカップのメンバー28人を発表。ジュビロ磐田からドイツ1部シュトゥットガルトに期限付き移籍しているDF伊藤洋輝が初招集。そして夕方にはシュトゥットガルトへの完全移籍がリリースされました。
VfBシュトゥットガルトへ期限付き移籍しておりました伊藤 洋輝選手が、2022年7月1日からVfBシュトゥットガルトへ完全移籍することが決定しました。https://t.co/HjfX7uEjQL pic.twitter.com/hQdEAgEzF7
— ジュビロ磐田 (@Jubiloiwata_YFC) May 20, 2022
「この度、VfBシュトゥットガルトへと完全移籍することになりました。 昨年、ジュビロ磐田での最後の試合でエコパスタジアムに掲げていただいた言葉を胸に一年間戦ってきました。チームとしては苦しいシーズンでしたが、なんとか残留することができました。これからも厳しい環境に身を置き、更にレベルの高いプレーヤーへと成長できるよう頑張ります。 これまでサポートいただいた皆様、ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします」(公式コメント)
昨年夏の東京五輪メンバーに選ばれなかった伊藤ですが、単身渡ったドイツで大きく成長を見せました。森保監督は選出理由について「シーズンを通してディフェンスのポジションで出続けた。守備のところで屈強な相手を止めながらも、攻撃の起点になる選手として活躍していた」と語ります。
実は東京五輪を目指す代表チームで最初にメンバー入りしており、A代表と兼任していた森保監督にとっては”1チーム2カテゴリー”のラージグループの一人でもあります。
ただ、当時ジュビロ磐田ではMFとして起用されており、そこから「守備力が格段に上がった」と森保監督は評価します。
その伊藤洋輝にドイツでの戦いと日本代表、カタールW杯への思いを聞きました。
■ブンデスは「つええやつしかいない」
ーーシュトゥットガルトが1部残留を決めた試合は映像で観ていても鳥肌が立つ劇的な幕切れでしたね。
そうですね。残留かプレーオフかという試合で、引き分けでしたけど、そこの差というのはやっぱり大きいですね。終わりよければ全てよしじゃないですけど、本当に最後はチーム1つになって勝ったっていう達成感がすごい大きいゲームでした。
⌛️ 残留のためにゴールが必要な後半アディショナルタイム…
シュトゥットガルトの歴史に残る #遠藤航 の劇的な決勝点!?#ブンデスリーガ @wataru0209 pic.twitter.com/VTTe0zjoZG
— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) May 14, 2022
ーーあの時間帯で、あのフリックで遠藤航選手のゴールをアシストした瞬間と言うのは?
まあ僕、基本はセットプレーで後ろ残りなので。点取に行かなきゃいけなかったし、そこの結果が出たと言うのはよかったなと思いますね。
ーー遠藤航選手がファーに飛び込んでくるのは感覚的に分かってましたか?
いやあ全然分かってないですよ。僕はニアで当てただけで。あとは枠には飛んでなかったので、そこに航くんがいて、決めてくれたので。日本でもニュースになって良かったです(笑)。
スタジアムの雰囲気というのはあの瞬間だけでなく、毎試合すごいという伊藤洋輝。外から見ていると屈強なセンターバックに立ち向かい、強さを見せているが、やっている本人は「慣れもありますけど、サッカーが違うというのを身をもって感じた」と振り返ります。
「やっぱりフィジカルの差とか、そこに関しては強い奴が集まっている。その中で、組織がしっかりしているチームが強い。何が違うかって言われると色々と違いすぎて、別もんというか(笑)」
ーーそういう世界でも外から見ていると、当たり負けしないところも見せていましたが、洋輝選手の感覚というのは?
当たり負けしましたよ(笑)。つええもん。つええやつしかいないから。その中でも、賢く戦うのが大事ですけど、やっぱり真っ向勝負というか、フィジカル無しではやれないリーグで、そこに関しては日々、経験も含めて成長してきたと思う。もっともっと積み重ねるしかないですね。
■W杯で当たるのはドイツ
ーー去年の今頃、ズームで取材させてもらった時に、自分は東京五輪の実力に足りていないと思うし、でも行って這い上がっていきたいと。その時から自分の中での成長の実感というのは?
行く前は正直、トップチームでこんなに試合に出ると思っていなかったので。数字だけ見れば、本当に満足する個人の数字は得られたと思います。
ーーこの前、森保監督に話を聞いた時に、洋輝は1シーズン、レギュラーとしてやり通したことを評価していると。そこはすごいことだと思います。
まあ、そうですね。怪我人とかコロナとか、そういうのがいっぱい出るシーズンだったので。どこのチームも同じだと思いますけど、そういったこともあって掴んだものなので。まだまだ結果を出すためにやっていきたいと思います。
ーー日本代表で意識したものとして、2018年の立ち上げメンバーでもあるじゃないですか。そこからの現在地と日の丸に対する思いは?
それは監督が選ぶものだし、僕たち選手はチームでどう結果を残すかということしかやり様がないので。そこを評価してもらって入るものなので。ただ、メンバーに入れば代表チームというのは国のために戦うものなので。
ブラジルともできるので、そういった意味も含めて、W杯で当たるのはドイツだし、そのアドバンテージはあるんじゃないかって書いておいてください(笑)。
ーー森保監督が世界のトップ選手がブンデスにもいて、そういう選手とやり合っているところも評価のポイントと言ってましたが、ワールドクラスのFWと対戦して、カタールW杯に向けての自分の中の手応えはどうすか?
一人でやっているものではないので。味方のサポートもありながらやって来られたものだし、俺の周りにもフィジカル強靭な男たちが集まってるので(笑)。そういった選手たちにもサポートしてもらいながら、1シーズンやってきたので。
逆に代表チームとして戦う日本人の良さも、戦う上では重要になってくるので。まずはメンバー入りに向けては、所属チームの中でやっていくしかないので。継続して試合に出続けていたら、自然とW杯というものが近づいてくると思います。
ーーその強靭な男たちの中で”デュエル王(遠藤航選手)”は間近に見ていてどういう存在ですか?
やっぱり走れるし、強いですよ。デュエルってボールを奪うことだけでもないし、攻撃のところでも1対1で勝てば。そういった意味で、中盤の1個前のポジションをやってますけど、同じチームメートとしては本当に頼もしい存在ですね。
■ドイツ語しゃべれると思います?俺が(笑)
(残り 1321文字/全文: 3944文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ