「川崎フットボールアディクト」

試合を動かした車屋紳太郎の先制点と、畳み掛ける瞬発力で6得点。9連勝で、同一シーズン連勝記録に並ぶ/J1 第10節 札幌vs川崎【レポート】

J1 第10節
8月15日(土)(14:03KICKOFF/札幌/4,601人)
札幌 1 – 6 川崎

■意外な選手が試合を動かす
車屋紳太郎の意外な一発が、停滞ムードを吹き飛ばした。

0−0で迎えた前半35分。脇坂泰斗が蹴るFKをドンピシャで合わせた車屋が試合を動かした。今季、車屋がリーグ戦で先発したのは第6節の仙台戦以来4試合ぶりのこと。リーグ戦でのゴールに至っては、2016年7月以来キャリア2点目。札幌にすればノーマークの選手だったに違いない。

そんな車屋については以前、こんなコラムを書いていた。

車屋紳太郎「いざ試合に入ったときにいかに自分が成長している姿を出せるのか」【コラム】

ルヴァンカップ開幕の清水戦。リーグ開幕の鳥栖戦とベンチを温めた車屋にその時の心境を聞いて書いたものだった。印象に残る受け答えがあったからで、車屋のひたむきさが伝わる言葉だった。

「2試合とも出られなかったですし、そういう意味でも今はしっかりそういうトレーニングをやって、実力を向上させるチャンスだと思っているので、逆に。
いざ試合に入ったときにいかに自分が成長している姿を出せるのかということだと思うので。そういうふうなガマンの時間じゃないですが、プラスに捉えて。いまやるべきことをやろうと思います」

(残り 2612文字/全文: 3157文字)

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