「川崎フットボールアディクト」

球際の激しさをいなしつつうまく攻略したい。ジョアン・シミッチを巡る中盤の連携に着目/J1 第4節 vs柏【プレビュー】

フロンターレはゼロックス杯を含め公式戦5連勝中ということで好調を維持している一方、柏はリーグ戦3試合を1勝2分けの戦績だ。まだ3試合しか終わっていないとはいえ、3戦連続失点中で、特に負けたC大阪戦、名古屋戦については無得点と結果を出せていない印象がある。

そんな柏は守備面で高い強度を示してきたところに特徴が見られる。帰陣が速く、また1対1でかなり厳しく対応してくる場面が多い。激しい対応の一例として、C大阪の大久保嘉人の例がある。大久保は開幕戦で対戦で削られたとのことで、レヴィー・クルピ監督はフロンターレ戦への欠場を示唆していたほど。フロンターレ戦後「開幕戦で削られて多少は痛かったですけども試合の日(フロンターレとの試合日)に、今日(3月3日)になると全く痛くなかったんで。全然問題なかったです」と述べていた大久保は、奇跡的な回復力と多少のやせ我慢が出場を可能にさせたのだろう。

いずれにしても、ケガにだけは気をつけてほしいところ。ということで、柏戦に向けて以下の2点について論じてみたい。

ポイント1「シミッチについて」
ポイント2「ミドルシュートは狙い目か?」

■ポイント1「シミッチについて」

守備意識の高い相手との対戦で特に気になるのが中盤の選手へのプレッシャーだ。フロンターレにおいては今季ここまで田中碧、脇坂泰斗、ジョアン・シミッチで構成される中盤が基本システムとなっているが、特にアンカーのシミッチにかかる負荷は高くなりそう。

そのシミッチに、周囲のとの連携について聞いてみたが、こんな答えが返ってきた。

「守備のコミュニケーションというところですけども、まず守備に関しては自分たち後ろの選手達だけで守っているわけではないですし、前線にいるFWの選手たちから守備は始まるというふうに思っています」とのことでまずFWの選手に感謝。その後、最終ラインについて言及している。

「ディフェンスラインに関しては、センターバック二人、ショウゴとジェジエウとはよくコミュニケーションも取れてますし、もちろんジェジエウに関しては言葉が通じているというところで。ショウゴとも練習の中で、コミュニケーションを取るようにしてるので。そこは問題なく、コミュニケーションを取れてると思います」

そして最後に中盤の連携について語ってくれた。

「中盤の選手に関しても、他の選手達とも、しゃべりながらコミュニケーション取りながら、日々やってますんで。特に問題ないというふうに思っています。また選手の中では、自分もそうですけど、日本語を混ぜたり、中には日本人選手がポルトガル語を喋ったり英語を喋ったり、というような形でコミュニケーションはとれています」

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