中野吉之伴フッスバルラボ

【対談】ベルント・シュトゥーバーのサッカー指導の見解とは? 「子どもたちが練習に興味を示さない?指導者が提供するものがつまらないからだ」

▼ 拙著に載せきれなかったインタビューを公開!!

現場を知る。その人を見る。現実と向き合う。その上で、将来のビジョンへのアプローチを模索する。理想という思いだけではダメ! でも、現場という習慣に固執するだけでもダメ!

その深い見識から導かれた示唆に富んだシュトゥーバーのすばらしい見解は、僕の著書「サッカー年代別トレーニングの教科書」の冒頭にロングインタビューが掲載されているので、ぜひ読んでいただきたい。

実は、まだ著書で載せきれなかったものがあるので、今回ここで紹介したいと思う。シュトゥーバーさんの人間観、サッカー観、人生観を感じ取っていただけたら幸いだ。

質問要項:
-最初に出会う指導者の大切さ
-スマートフォンやSNSで現代の子どもは我慢強さや社会性を失っている?
-DFBでは親向けの講習会や情報発信をしている?
-成長していく子供に対して親として心がけることは?
-日本だと子どもに「わかった?」と聞くと、わからなくても「わかった」と答える子が多いのだが。
-日本だと講習会でインストラクターの言うことが絶対という風潮がまだあるというがなぜだろう?

—サッカーを始めたばかりの子どもが最初に出会う指導者は非常に重要です。

シュトゥーバー「本当に、これは難しい問題だ、いい育成層の指導者に巡り会えるかというのは…。なぜなら、いわゆる普通の街・村クラブにはお金を支払う力がないからだ。そしてクラブ内においてもどれだけ子どもたちの指導者が重要で大切なのかに対して、正当な評価がなかなかされないからだ。

クラブ内でのやり方も統一されていないから、U19監督はU19のことしか考えられず、U13監督はU13のことだけになってしまう。どの指導者も大事だというが、そう言えるだけの評価がされているだろうか

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