U11=小学校中学年の指導とは? サッカーのメカニズムをどう広く深く伝えていくべきか?
▼U11=小学校中学年では、U9=小学校低学年をベースに指導することは言うまでもない。
U11の指導はU9でやったことを大切に、そこからの積み上げを狙い、広がりと深みをもたらしていきたい。
ドイツのU11年代の試合環境は7人制だ。ピッチサイズは55m×35mのハーフコートくらいのサイズである。この年代から年間を通したリーグ戦がスタートし、ハーフタイムのある25分ハーフが導入される。審判がつくのもU11年代からだが、この年代ではまだオフサイドはない。
ドイツサッカー連盟では、この年代の試合環境を次のように推奨している。
「U11年代から、サッカーがただ楽しいだけのものからスポーツとして受け止められるようになる。子どもたちは憧れのスター選手のプレーをマネしたがるし、試合形式も少しずつ大人のサッカーに近づける必要がある。それでも、U11年代にふさわしいオーガナイズは欠かせない」
つまり、「U11年代にふさわしいオーガナイズ」という点で考えても「オフサイドがまだない」ことは、僕自身もとても大事なファクターだと思うっている。
なぜ、オフサイドの導入がまだないのか。
いろんな理由が考えられるが、特に大きな理由として「ゴールへの意欲を損なわせないようにするため」というのが挙げられるだろう。そこで、U11年代の子どもの性質と特徴を知ってほしい。
1.体を動かすことを楽しむ
2.競争に対して強い関心を示す
3.しかしながら繊細さが顕著な場合が多い
4.上半身と下半身のバランスが取れてくるが、筋力はまだ弱い
5.テーマへの集中力は見られるが、持続時間はまだ長くない
6.大人の示す模範に無批判に従う
ドイツでは、2の「競争に対して強い関心を示す」を大切に考え、年代別指導へと落とし込まれている。
(残り 3920文字/全文: 4654文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ