中野吉之伴フッスバルラボ

子どもの声に耳を傾ける。その答えが続ける、環境を変える、スポーツを変える…子どもが決めたことならその思いに寄り添うだけ

▼読者からの質問2

サッカーに対する意欲が低い子の親は、モチベーションのアップもコーチに期待してしまうのですが、そこまで期待するのは無理なのかなと感じたりもします。どんな状態でも「サッカーに行きたい」「サッカーが大好き」という子が全員ではなく、「サッカーは楽しいし好きだけど、しんどい練習や長い練習は嫌だな」「今日は行きたくないな」「今日はどうせ試合に出られないから休みたい」ということがよくあったりする子は、親としても今後どのようにすればいいのかを常に悩んでいます。

そこで質問です。

日本では、一度始めたものを途中で辞めることがどうしても躊躇される風潮があります。子ども多少モチベーションが下がっても、悩みながらがんばって続ける傾向にあると思います。ドイツの親は子どもが「辞めたい」と言ったときにどうしていますか? また、サッカーが嫌いになったわけではなく、練習がしんどい、試合に出られないと壁にぶかったときにどういう対応をしていますか?

▼中野からの答え

こんにちは。

一度始めたものを「途中で辞めること」を良しとしない風潮はどこにでもあるように思います。それは日本だけではなく、ドイツだって同じです。少し違うのはドイツには、日本のように「何が何でも」というような感じはありません。サッカーをやめる、チームを移籍して環境を変える方が子どもにとってプラスになる場合は、そちらを選びます。

そもそも、なぜ途中で辞めることは良いことではないのでしょうか?

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