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中野吉之伴フッスバルラボ

【回顧録】憧れのバックパック旅行へ。フランス~スペイン~ポルトガルを現地語で宿を取りながら自由に旅をした

▼ 吉之伴の歩み Vol.6

~前回までのあらすじ~

Vol.5「新しいことにチャレンジしたいという好奇心は間違いなくあった。けど未知のことに挑戦するときは、やっぱりすごく不安で、怖くて、逃げ出したくなるんだ」

01年ドイツに渡った僕はミュンヘンで部屋探しが難航し、ユースホステル暮らしを続ける日々。やっと部屋を見つけて、ようやく最初のビザを獲得したものの、部屋は1か月間の期間限定。なんだかうまくいかないスパイラルから抜け出そうと、大学の先輩を頼ってフライブルクへの引っ越しを決意した。

さあ、新天地は決まった。フライブルクへ移り、気分一新だ。

ただ「張り切って頑張るぞー!今度こそがっつりドイツ生活に入り込むぞー!」という暑苦しいモードにはもうちょっと時間がかかる。というのも、ミュンヘンから直接フライブルクへ行ったわけではないのだ。

僕には大学卒業後ドイツにくるにあたって、早い段階でどうしてもやっておきたいことがあった。

それがバックパック旅行!

吉之伴の歩み Vol.2で紹介したが、僕は日本の大学時代に愛読していた沢木耕太郎著「深夜特急」に大きな感銘を受けていた。

作中に書かれていた「デリーからロンドンまで、乗り合いバスを乗り次いで行くという、およそ何の意味もなく、誰にでも可能で、それでいて誰もしそうにないことをやりたかった」という沢木氏の思いに共感し、そこから僕は「誰にでも可能で、それでいて誰もしそうにないことを」旅ではなく、人生においてやってみるという自分なりの渡独に向けての目標を見つけ出したわけだ。

ただ個人的には、まさにその「およそ何の意味もなく、誰にでも可能で、それでいて誰もしそうにない」旅もしたかった!

そしてフライブルクという新天地でのリスタート前に、まだ行ったことのない国を見て歩くというのは、世界に対する見聞を深める意味でも大きな価値を持つはず。

そんな後付けみたいな理由をぼんやりと思い浮かべ、手元にはドイツ到着後に購入し、まだ3日分残っているユーロパス。これをどのように有効活用すべきかを考える。ユーロパスとは特定の5か国内(ドイツ、フランス、イタリア、スぺイン、ポルトガル)で自分で決めた使用日に電車が乗り放題となるチケット(だったと思う)。

このパス最大のメリットは寝台列車で移動した場合、その移動分に加えて到着日1日も使用することができるという点だ。若さ最大の武器である体力にものを言わせて、動き回るべし。そしてインターネットカフェで調べたら、どうやらスペインやポルトガルではバス移動の方がしやすく、値段も安いという。

その当たりをうまく組み合わせて、可能な限り予算を抑え、可能な限り現地調達しながら、可能な限りいろんなところを見てまわろうとしたけど、ただ考えるのはあくまでも大まかなプランだけ。

ぶらっと気の向くまま、風の向くまま。

僕はそんな旅をしたいのだから。大きな荷物を持って動くことはできないので、ミュンヘンから小包をフライブルクの先輩の家に送らせてもらい、僕はバックパック一つで寝台列車に乗り込んだ。

最初の行き先はパリ。

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