「ゼルビアTimes」郡司聡

相馬直樹監督「チーム全体でやることに関しては、かなり戦えていた」+柏・ネルシーニョ監督、瀬川祐輔、小池龍太【柏レイソル戦/監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第2節・3月2日(土)15:00キックオフ
三協フロンテア柏スタジアム/10,134人
柏レイソル 1-0 FC町田ゼルビア
【得点者】柏/67分 瀬川祐輔

◼︎相馬直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括からお願いいたします。
「まずは町田からここまでたくさんの方々に来ていただきました。まずはありがとうございましたとお伝えしたいと思います。ぜひこの素晴らしい相手から、一緒に勝ち点3を奪いたかったのですが、残念ながらそれはできませんでした。

ただ前半と後半を通して、非常に選手たちがタフに、そして勇気を持って戦ってくれたと思っています。その中でも勝ちに持っていけなかったのは、私の力不足も当然まだまだあるなと思っています。ただ選手たちは本当によく戦ってくれましたし、自分たちのプレーもまた見せてくれました。そういった意味では選手たちに感謝していますし、満足しています。

ただ柏さんのような素晴らしいチームに対して、これを勝ちにしてためには、またトレーニングが必要だなと思うこともたくさんありました。それはそれでしっかりと町田に持ち帰ってさらに強くなって、次の試合に向けての準備を進めていきたいですし、柏さんとはもう一回対戦するチャンスがありますので、その時には素晴らしい相手に勝てるようにしたいなと思います」

 

ーー柏さんの戦い方もあったと思うのですが、町田としても後半のかなり早い時間帯からオープンな展開になっていた印象です。そのあたり、ある程度想定していて受け入れて、そういった状況になっていたのか、それとも多少予想と違っていたのか? そのあたりはどのように感じていましたか?
「正直、そこまでオープンな展開だったとは思っていなかったです。柏さんのほうが後半の立ち上がりに相当活を入れられたのか、戦術的にも狙いを持ってやってきたこと、そして選手を交代させたことも含めて、いろいろなことが後半から相手が押し込むような展開になった要因だと思います。

ただ実際、後半の最初の10分、15分を過ぎた時間帯は多少セカンドボールを回収される回数が多くて、少しゴール前から出られなくなっていましたが、そこを一つ抜けた時には、かなり攻撃の形は作れていました。本来であれば、向こうが前にパワーを掛けたその隙でチャンスは正直ありましたから、その中でチャンスを決めていかないと、力のある相手から勝ち点を持って帰ることは簡単ではないのかなと感じてはいます。

ただわれわれが望んでオープンな展開になったとは思っていませんし、柏さんが思っていた以上にパワーをかけてきた中で、一つ入れ替わった時にオープンな状況が生まれたとは思っています。その中で、われわれとすれば決め切る力をつけないといけないと思っています」

 

ーー前日会見で、J1に向かうためには何をしなければならないのか、そういったものを感じさせられる試合になるのではないかと話されていましたが、そういった観点で試合を振り返っていかがですか?
「最初にも話をさせていただいた通り、チーム全体でやること、そういう部分に関しては、かなり戦えていました。そして、もちろんもう少しボールを持ち出すことができたり、もう少し前でポイントを作れたり、そういったことができれば、もっといい状況は作れるんじゃないかと思います。ただ、そういったことにはトライしていましたし、いい形も作れていたと感じています。

ただその中で、やはり一番最後、ゴール前の部分では相手にはスコアが生まれ、われわれにはスコアは生まれませんでした。ゴールを決め切るためには、もう一つやらなければいけないことがありますし、一つ前で落ち着きを持てるのかとか、もう一つ思い切りを持ってプレーしなければならないと思います。

実際に柏の外国籍選手は、少し意表をつくプレーが出てきましたが、なかなかわれわれのほうは出し切れていなかったなと思っています。やはり、相手が守れば守るほど、正攻法で攻めても当然打ち破ることは難しいですし、そこを打ち破るためには、やはり前節の時に選手たちにも話したことではあるのですが、何か想像を超えるようなプレーをする必要があります。それはタイミングであったり、ゴール前でスキルやアイディアを出していかないと簡単にはゴールは取らせてもらえないとあらためて感じたことです。またそういったことが出せるように、選手たちに自信をつけていってもらう中で、ゴールに結びつけるプレーをしていかなくてはいけないかなと思っています」

 

◼︎ネルシーニョ監督(柏)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「難しい試合になることは予想していたのですが、相手の町田さんがコンパクトで、かつ空中戦に持ち込もうとする展開の中で、前半は相手のペースに飲まれた試合だったと思います。ただ後半に入って、われわれの本来の特徴であるボールを動かす、最終ラインからビルドアップをする部分を修正して、選手たちに話し、ボールを奪ってからのボールサイドと反対側の空いているスペースにボールを持っていこうと選手に指示を出しました。そういうことでチームがうまく回り始めて、今日のような結果で終わることができたと思います」

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