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【オフトレ拝見】塩尻志学館高校 フィジカル強化で私学にも力勝負

昨秋は9季ぶりに県大会出場。中信地区3位決定で私学を破っての進出となった。ここのところ投手力の強化が進み、私学にも真っ向勝負ができている塩尻志学館。たっぷりトレーニングし、それを数値化して客観性を持たせながら能力を高めている。

中信準決勝で都市大塩尻に7-8で競り負けたが、ウェルネス長野との3位決定戦は4-3(延長10回)で勝った。県大会1回戦は、飯田OIDE長姫の好投手、松下秀を打ちあぐね5安打の2-5で敗れたものの、県出場クラスと力勝負できることを実証した。

その原動力になっているのが、トレーニングだ。ウエイト系とアジリティ系を週3日は行っている。

↑ トレーニングルームでみっちりウエトレ

↑ ハードなボックスジャンプ

また投球や送球トレーニングの球速、ティー打撃の打球速度などをこまめに測定。横川誠監督は「トレーニングと野球の連動性から、数値が出る感覚を身に着けてほしい」と、数値測定の意義を語る。

ここに開脚を中心にした柔軟運動を徹底して行うことで、高めた筋力を有効に使えるようにしている。食事を含めて総合的に力勝負できるフィジカルを高める。

主戦左腕の神戸陽斗はデッドリフトや立ち幅跳びなど目標値を着々と達成してきた。神戸は「昨秋は信頼されない立ち振る舞いだった。ぶれない気持ちで信頼される投手になる」と、マウンドで成長ぶりを示す。

またこのオフ、新たな体制に挑んだ。主将を新年の1月に2年生から1年生に交替した。横川監督は以前から「夏の大会が終わって新チームになったとたん、それまでできていたことができなくなってしまった」と感じていた。「それなら1月から1年単位にキャプテンを任せてみることにした。最上級生は負担が減り、プレーに集中できる」と意図を説明する。

新主将に就いた1年の清澤力優は「1年生が責任を持って意識が高くなればチームも強くなる」と大役を引き受けた。前主将の2年生村井信慶は「余裕が出てプレーに集中できる。下級生のサポートはする。1年生に引っ張ってもらって悔いのないようにやりたい」と、前向きにとらえる。新たな組織がニュースタンダードになるか、注目される。

▼練習の模様▼
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