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【戦術分析:千葉】課題考察② ハイプレス回避

●アランダ→熊谷アンドリューの意味
第5節の湘南ベルマーレ戦[0●2]を最後に、アランダが起用されなくなりました。第7節のザスパクサツ群馬戦[1△1]からはベンチにも入っていない。この件について、フアンエスナイデル監督に質問すると、予想通りの答えが返ってきました。

「スポーツ的な理由です」(フアンエスナイデル監督)

これはもう勘でしかないのですが、おそらく京都サンガF.C.戦[2△2]と群馬戦の間に公表できない「何か」があったのではないかと思います。負傷もしていないのにベンチからも外れているのは不自然ですからね。ただ、アランダを先発で使わなくなったのは監督の言う通り「スポーツ的な理由」なのでしょう。

アランダはボール奪取力に優れ、そつのないパスワークができる経験豊富なプレーヤーです。開幕以来、先発で起用されていたのも「もともとそのポジションのプレーヤー」(フアンエスナイデル監督)であり、スペインでいうところのピボーテを専門的にやれる選手は、ほかにいませんでした。一方、アランダが外れた後に起用されている熊谷アンドリューは負傷で出遅れていたとはいえ期待は大きかった。当初はインテリオールでの起用が有力でした。熊谷はアランダほどボールを奪う力はない代わりに、キープ力と展開力に優れています。つまり、守備と攻撃のどちらを重視するかでアランダか熊谷かの選択肢はあったのだと思います。

湘南ベルマーレ戦ではアランダのボールロストが目立ちました。少しキレがなくなっていたかもしれません。昨季もコンディションが整う前のキャンプ時に、やはりボールを失うことがありました。現在の千葉の戦い方で、ピボーテがボールを失えば致命傷になります。皮肉なことに、群馬戦でアランダに代わって起用された熊谷のロストから無人のゴールに先制点を決められています。あの場所でボールを失う危険性が現実になった場面でした。ただ、本来テクニックの面で熊谷は優れていて、ボールを支配できる試合ならアランダではなく熊谷を起用する理由は十分にあると思います。また、それは戦術上大きな意味も持っています。

●前提となるハイプレスの回避
今季の千葉はハイラインとハイプレスがいわばトレードマークになっています。ハイラインはハイプレスのためにあるわけで、ではなぜハイプレスをしているのか。簡単にいえば攻撃するためです。攻撃するにはボールがなければいけない。なるべく早くこちらのボールにするためのハイプレスなわけです。

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