#ローマ はいかにして #バルセロナ を破ったか【戦術分析:海外】#ハリルホジッチ のやりたかったこと
UEFA Champions League Quarter-finals 2nd leg
Roma 3-0 Barcelona
https://www.uefa.com/uefachampionsleague/season=2018/matches/round=2000883/match=2021705/index.html
●ベスト4常連を破ったローマ
先週の話なので、もういいかとも思ったのですが、やっぱり書いておこうということでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の話です。ASローマが第2レグで3-0と完勝し、第1レグの1-4という絶望的な劣勢をひっくり返しました。相手はあのバルセロナです。
CLでベスト4に入るのは、ワールドカップでベスト4に入るのと同じぐらい大変です。というのも、この2つのトーナメントは勝ち残れるチームがほぼ決まっているからです。W杯ではドイツ、ブラジル、イタリア、アルゼンチン、スペイン、フランス、オランダの7カ国が、ベスト4に入る権利があると思っているチームです。ロシア大会にイタリアとオランダは出られませんが、それでも残りの5チームにとってベスト4に残れないのは「失敗」になります。ベスト4なのに5チーム以上が「ベスト4は当然」と思っているわけですよね。
実際には調子が悪かったり、ジャイアントキリングに遭ったり、つぶし合ったりして途中で姿を消しますが、それでも前回でいえばドイツ、ブラジル、オランダ、アルゼンチンがベスト4でした。その前はスペイン、オランダ、ドイツ、ウルグアイです。つまり、ベスト4当然と思っている7チーム以外の国がベスト4に入るのはそれだけ大変ということです。
CLではレアル・マドリー、バルセロナ、ユベントス、バイエルン・ミュンヘンがベスト4当然のチームです。アトレティコ・マドリー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、パリ・サンジェルマンもこれに加えられるかもしれません。
ベスト4に至るまでに、これらのチーム同士のつぶし合いがありますが、そのほかのチームはどこかでこれらのチームと当たる可能性は非常に高いわけです。今回はローマがバルセロナに当たり、崖っぷちまで追い詰められた。しかしそこから逆転した。
なぜそれができたのか?がテーマになります。
●相手がバルセロナだからこその大逆転
相手がバルセロナだったのは1つの理由でしょう。ベスト4常連の中でも特殊なチームだからです。バルサは常に非常に強力ですが、負ける時は大敗する傾向があります。ほかの常連クラブにはあまりない現象です。
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