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「相手を見てサッカーをする」とは【本の感想】#岩政大樹「FOOTBALL INTELLIGENCE」(KANZEN)#フットボールインテリジェンス

●相手を見てサッカーをする
岩政大樹さんは、鹿島アントラーズのセンターバック(CB)で日本代表にも選出されていた名手。ここで紹介するまでもないでしょう。ゴーストライターを使わず、自分で原稿を書くそうです。

以前、対談の時に初めて会ったのですが、その時に「日本の選手は相手を見てサッカーするのが苦手」という話に、かなり食いついてきたのを覚えています。この新著のテーマがまさに「相手を見てプレーすること」なので、いまにして思えば、あの時に食い気味だったのは無理もなかったかと(笑)。

サッカーには相手がある。イビチャ オシムさんもよく言っていました。自分たちのサッカーとよく言いますが、それだけで完結できないのがサッカーです。まあ、相手にも自分たちのサッカーはあるでしょうから、考えてみれば当然のことです。というより、相手をよく見れば、自分たちのやるべきことは結構決まってくる。「相手が教えてくれる」というのが岩政さんの言いたいことでありまして、詳細は読んでいただければ、よく分かるはずです。とてもかみ砕いて書かれていて、元選手にこれだけ書かれると我々ライターもいよいよ食い上げですな。

●オフ・ザ・ボールの立ち方
ボールを受ける時の原則として、岩政さんは2つのことを書いています。1つは「相手からズレる」、もう1つは「背中を取る」。で、そこから相手が動いたら「逆を取る」。いろいろなケースでどうなるか、対人から対フォーメーションまで書かれているのですが、要は「ズレる」「背中を取る」「逆を取る」の3つです。

最初の「ズレ」は、相手がアプローチしてくる直線上に立たないという意味ですね。それが相手を動かすことにもつながります。「背中を取る」も同じで、相手の背中側に立っていれば相手はこちらを目視できませんから、相手の見ていないタイミングで動けばフリーになれます。相手がそれを嫌がってボールと受け手の両方を見られる位置まで下がるなら、それは相手を動かしたことになりますから、こちらも逆を取ればいいわけです。

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