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[Fリーグ第18節レビュー]府中、浦安に決定力で違いを見せつけ2位浮上!

前半11分、府中の山田 ラファエル ユウゴが浦安ゴール前10mのフリーキックを壁ごと吹き飛ばすかのように豪快に決め同点とする。

 

Fリーグ2012 powered by ウイダー1nゼリー 第18節

バルドラール浦安 2-5 府中アスレティックFC

2012年11月24日(土)17:00 KICKOFF

千葉県・浦安市総合体育館

観客:1,608人

写真・文◆デジタルピヴォ! 編集部・山下

 

 

浦安、ワールドカップの後遺症に泣く

ワールドカップのある意味、悲痛な側面が後遺症として浦安を見舞った試合だった。

カズのいる代表が日本中を大いに湧かせたワールドカップ。世間的にはあの熱狂がうそのように冷めていったなかで再開したFリーグの18節は、関東で唯一、標題の1試合が行われた。結果は、代表選手5人を輩出した浦安が、1人も代表に呼ばれることのなかった府中にホームで2-5と大敗した。「代表選手たくさんいていいですねっていわれるんですけど、大変なこともやっぱりありますよ」。試合後の記者会見で浦安の岡山監督は悲痛な表情でそう語った。リーグ3位と血気盛んな状態で中断期間を迎え全員でリーグ再開に向けて準備に専心した府中の前に“手負い”の浦安は敵ではなかった。

 

キャプテン高橋は眼球周囲の骨折で加療6週間

浦安が輩出した代表選手は、ご存知のとおり、キャプテン高橋をはじめ小宮山、稲葉、星、藤原の5人。この日の試合に出場した4人のうち、元気な姿を見せたのは攻守に気を吐いた小宮山と先制点を挙げた稲葉の2人。星にいつものキレはなかったし、チームが後半パワープレーに打って出た直後に負傷。ポルトガル戦でのパワープレーで重要な役割を演じた1人だったがクラブチームの窮地を救えなかった。ゴレイロの藤原はワールドカップ期間中、試合出場がなかったことから試合勘が戻らず先発の座を控えの富澤に譲った。そしてベンチ入りもかなわなかった高橋についてはクラブから試合前に概略、次のようなプレススリリースが発表された。

「高橋健介選手の負傷について このたび、プリメーロ(トップチーム)No.19高橋健介選手はフットサル日本代表活動中に負傷し、検査を受けた結果、下記のように診断されました。今週手術を行い、今後は治療に専念することとなりましたので、ご報告いたします。 負傷日:2012年11月4日 フットサルW杯ポルトガル戦 診断結果:右眼窩底骨折 手術名:観血的整復術 加療期間:約6週間」

右目の下を腫らし涙にくれる高橋の痛々しい姿を改めて思い出さずにいられない。体の傷以上に心の傷が深くないことを祈るばかりだ。

(残り 1719文字/全文: 2805文字)

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