[フウガすみだ安藤代表インタビュー]「わたしとしてはこのタイミングでFに上がるために準備してきました」(2013/7/21)
今季からフウガすみだのメインスポンサーに「ひがしん(東京東信用金庫)」がついた。7月6日の関東リーグ開幕節で。
安藤弘之フウガすみだ代表。普段は法律会計事務所に勤める職業柄、会社運営と数字に強いのはいうまでもないが、スポーツマーケティングにもたけている。しかもそのスポーツマーケティングがよくある机上の空論に流れるのではなく極めて現実的だ。特に「ホームゲームを毎回、墨田祭りに」というとっておきのアピール部分について語るとき、祭りのにぎわいの中についつい引き込まれそうになってしまった。Fリーグが2014/2015シーズンに最大2チームを準加盟クラブから昇格させることは当サイトの読者ならご存知のとおりだが、ダントツの競技力はいうに及ばず、クラブあげての周到な準備の数々を語る安藤代表は、“機は熟している”と昇格への強い意欲をにじませた。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
チームの成熟度に関しては今がベスト
Pivo! 去年の第1回準会員リーグでフウガは首位で終わっている。で、第2回の同リーグが今日(6月29日)から始まるわけだが、Fリーグの松崎COOにインタビュ−したところ、準会員クラブから最大2チームが、早ければ9月には決まることが分かった。ということは来季2014/2015シーズンからFリーグは最大12チームでが争われることになる。それを受けて、どんな印象を持っている?
安藤 我々は試験と同じで合格するために準備をするだけの話だと思ってますので、その試験に通らなかったら、どこが足りなかったのか自分たちできちんと考えて次のチャンスまで頑張るだけだと思っています。
Pivo! 2014/2015シーズンから、ということに関して思ったより早いという印象は?
安藤 いや、ぜんぜんないです。本当は、もう少し早くチャンスがあればよかったのかもしれないですけど、1年伸びるごとに組織が充実していることは確かだと思います。去年、選手権で結果を残せたのも大きいですけども、あれがFリーグのチームで名古屋と決勝をやったら、こんなに地域の方々から支援されなかったのかなっていう、逆に考えるとですね、地域リーグのチームだからというところもあったので。我々は当然今の準備段階でスタッフたちは上がるための努力をしっかりやってますし、わたしとしては、そこはみんなに任せて、上がった後どうするかを考えなければいけない時期だと思っています。そういった意味ではスタッフにすごく恵まれていますし、選手も結果を出していて、すべて充実している状況ではあります。
Pivo! 2014/2015シーズンで昇格できた場合、選手の高齢化とか、太見が30になりましたが、上がるタイミングとしてはベターですか?
安藤 正直、最初は選手たちのことだけを考えて、Fリーグに上がりたいといっていたので、それからすると時期はちょっと遅いんですけども、ただチーム全体の成熟度に関しては今がベストなのかなとは思います。
Pivo! もっと早ければよかったというのは、アグレミーナ浜松が入ったタイミングを指している?
安藤 いや、チームとしてじゃなくて個々の選手としてね、選手として年齢で考えるともう少し早く準備ができていればとは思いますけど、それは(選手たちに)勘弁いただいてFに上がれたら残りの選手人生を目一杯頑張っていただくと。いうふうに考えています。
「東京東信用金庫」がメインスポンサーに
Pivo! ところでフウガへのFリーグのヒヤリングを終わった?
安藤 はい、終わりました。
Pivo! いいアピールが出来た?
安藤 はい、体育館の設備もしっかりしてますし、ハード部分とソフト部分、あとはスポンサー関係もありまして、昨日(6月28日)チームのホームページで発表されたんですけど今年から地元の信用金庫さんがついてくださったので。
Pivo! 何という信用金庫?
安藤 「東京東信用金庫」です。
Pivo! あ、都内からここへ来るとき国道6号沿いに看板があった。
安藤 はい。多分、東京の東側では一番大きい(?)信用金庫さんかなと思います。
Pivo! ソフトバンクを背中に回して「東京東信用金庫」が胸スポンサーになったということは出資金額も相対的に大きい?
安藤 どうでしょうかね? 昨日は契約調印のセレモニーもやったのでテレビカメラとかもありましたし。調印式の模様はひがしんさんの各支店のテレビで放送するということになっていますので。かなり力を入れていただいています。また、Fに上がった先のことも考えてくださっているので。すごくありがたいことです。
Pivo! 当面は1年契約?
安藤 そうですね。
Pivo! Fに上がれば引き続きサポートをしていくよという意思も持っている。
安藤 そうですね。お互いの一番の目的というのは地元の活性化なので、子どもたちを育てて墨田区をより活性化させていくっていうことでつながっています。単年契約で、金額のこともありますので。関東リーグにいる間は多くいただいてもそれに見合ったものをお返しすることもできないと。ただ、Fに上がったときに墨田で我々が興行としてやっていくときの協力をしてもらうという約束にはなっています。
Pivo! Fリーグに上がってからの財務状況というのが昇格の大きなポイントになっているようだが、そうするとその東京東信用金庫がついたことでFに上がってからの財務状況は極めてよくなるといえる?
安藤 間違いないと思います。
あとは社員としての人員の整備
Pivo! ではそれもいいアピールポイントになった?
安藤 そうですね、はい。あとは金融機関さんということでお付き合い先の中小企業さんとか大手企業さんがありますよね、そちらのほうにお声がけいただいてたり、後援会を立ち上げようという計画も進めています。
Pivo! 地元のチームを地元のみんなでサポートしようという流れ。
安藤 そうなんです。その意味でほんとに地元に根差したチームということと、さらに地元企業さんから支援をいただいて、1万円でも2万円でも5万円でも数多く集めて、みんなが“フウガはオレのチームだ”と思ってくれるような組織にしたいなというのが目標です。
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