［山下コラム］えっ、府中の主力選手・山田ラファエルがタイのチームに期限付き移籍!? この時期になぜ?（2015/6/25）
山田 ラファエル ユウゴ選手の期限付き移籍の記事を掲載した府中アスレティックFCのHP。写真はそのスクリーンショットです。
AFCクラブ選手権の助っ人として
「登録選手 抹消のお知らせ」がFリーグから届き、「府中アスレティックFC 10番 山田 ラファエル ユウゴ」の【抹消】を知った僕は、慌てて府中のHPを見た。すると、以下の一文が掲載されていた。
「山田 ラファエル ユウゴ選手 期限付き移籍のお知らせ
府中アスレティックFC所属の山田 ラファエル ユウゴ選手が2015年6月23日（火）付でタイのチョンブリ・ブルーウェーブへ期限付き移籍することが決定いたしましたのでお知らせいたします。
なお契約期間は2015年6月23日（火）～2015年8月18日（火）までとなります」
府中はなぜこの時期に主力選手の期限付き移籍を断行したのか。さっそく府中に電話を入れたところ、谷本監督から実に率直な話を聞くことができた。それによると、７月31日から８月７日までイランで開かれるAFCフットサルクラブ選手権イラン2015に向けてタイのチョンブリが優勝争いを勝ち抜くために、もとより交流のある府中に得点力のある選手の派遣を要請してきた事実が判明した。ちなみに、この大会は名古屋オーシャンズがディフェンディングチャンピオンとして出場する。その大会に名古屋と同じFリーグチームから他チームへの助っ人として主力選手が送り込まれる…。アジア全体にかかわる移籍活動がFリーグのチームを巻き込む形で行われている。このことに僕は大いなる興味を抱いた。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
Pivo! まず、なんでこの時期に期限付きとはいえ移籍なのか。
谷本 単純に、タイのチョンブリ ブルーウェーブから要請が来たっていうことです。会長のアジサックさんからうちの中村GMのもとに直接要請が来ました。もともと、うちで活躍したルーチャイがあのチームの選手でしたし、今でも彼はチョンブリで活躍しています。そのアジサックさんから、AFCクラブ選手権で強力な助っ人となる選手を派遣してくれないかという話がありました。
Pivo! で、クラブから選手に“こんな話が来てるが、どうだ?”と打診した?
谷本 向こうが希望するポジションだったりプレースタイルだったりのほかに、得点の獲れる選手というのがありました。一方で、ラファエルからはクラブに毎年毎年、“大きなタイトルのかかった海外の大会に出たい、ついては期限付き移籍のチャンスがあったら行かせてほしい”という希望が寄せられていました。そこで両者のニーズが合致して、それならということで話がまとまりました。
Pivo! ラファエルは、そこで自分を試してみたいという希望がかなったわけか。そのチョンブリだが、AFCフットサルクラブ選手権に出場するということは今年もタイリーグのチャンピオンとして不動のポジションを得ているわけか。
谷本 そうだと思います。タイでいう、名古屋オーシャンズのようなチームだと思います。
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