デジタルピヴォ! プラス

[Fリーグ試合直前ウォーミングアップ 大阪・後編]選手には、ウォーミングアップからゴールを積極的に意識して撃ってもらっている!(大阪・下地達朗フィジカルコーチ)(2017/7/10)

チャンピオンチームのフィジカルコーチとして選手の動きに鋭い視線を向ける下地コーチ。

 

試合の準備が終わりピッチが空くのを待って移動しさっそく対面パス交換からボールを使ったウォーミングアップを開始する。

 

アルトゥールとチアゴによる2人組みパス時のバリエーションメニュー。

 

極めて高いゴールへの意識

Fリーグの新王者、シュライカー大阪の試合直前練習(=ウォーミングアップ)続編です。ピッチ上での、ボールを使ったメニューに特別変わった部分は感じられないが、ゴールへの意識は極めて高いし、ウォーミングアップでのゴール決定率も高いと感じた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️ピッチ内ウォーミングアップ / ボールを使った状態 / 15分間

ウォーミングアップからシュートを積極的に撃ち、そして決める

Pivo! 前の試合が終わり、いよいよピッチ内に移動してコートの半面を使ってウォーミングアップ開始。ここにはどんな狙い、意図があるのか。

下地 ボールを使ったウォーミングアップで考えないといけないのは、フィジカル的な要素でいけば、
・筋温・体温、心拍数、スピード(スプリント)、ボールフィーリングのアップを図ることで、
・スムーズにゲームに入れる状態をつくってあげる
・体を動かすことでケガの予防も必須条件
フィットネスの部分はそれでいいと思うんですけども、僕が一番、ウォーミングアップの中で、特に今シーズン、(選手に)もっと要求していきたいなと思ってるものは、
・ウォーミングアップのところから、ゴールというところを積極的に意識してもらいたい。
・シュートアップでゴレイロが強いシュートを受ける準備ができたら、強いシュートを撃つ。ゴールを決める。
ゴールをより多く獲っていくというのが、うちのチームのカラーでもありますし。ゴール獲らないと勝てないですし。
いいシュートがこないとキーパーもいい準備にならないですから。

Pivo! セレソン(ブラジル代表)のウォーミングアップを何回か見て、ゴレイロいじめじゃないかというくらいものすごいシュートをFP全員でバカスカ撃って、そういう時間を長く取っていたが、あれもあえていえばそういうシュート精度を上げる狙いがあってのことかもしれない。

下地 そうですね、まずキーパーにシュートが飛んで来ないとキーパーはいいお仕事ができませんから。逆にキーパーが対応できるようであればシューターは考えないといけないでしょうし。そういうのをホントに真剣に
・ウォーミングアップの中で瞬間、瞬間で意識して行うとことが大事だと思います。

 

ピヴォの位置で受けて反転にいくキャプテンのアルトゥール。表情が一段と引き締まってきた。

 

そして左足で強烈なシュート。これが見事に決まった。

 

ピヴォに当てて落としをダイレクトシュートに行く相井。

 

大阪の選手はゴールをよく決める

Pivo! この、ピッチに入ってボールを使ったウォーミングアップに入ると、ピヴォに当てて落としをダイレクトでシュートに行く、それから、2対1、3対2へ移行していく流れの中で、今話してくれた、シュート・ゴール意識を高めていくっていうのを相当に強調していると感じた。

(残り 4090文字/全文: 5424文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ