後半相手コートでしっかりと攻撃できたところはチーム全体の成長が感じられた。(バジェーナブランカ城北レディース監督 川﨑康裕)
「逃げるな!」と選手にゲキを飛ばす川﨑監督。後ろは大室コーチ。
2020年11月1日 駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
(PHOTO、TEXT 山下浩正)
第11回関東女子フットサルリーグ2020 Powered by PENALTY 第6節
バジェーナブランカ城北レディース 2-4 シュートアニージャ
[得点経過]
0-1 04分23秒 シュートアニージャ 14 松木里緒
0-2 12分57秒 シュートアニージャ 8 加藤伊吹
0-3 16分49秒 シュートアニージャ 14 松木里緒
0-4 21分42秒 シュートアニージャ 17 尾田緩奈
1-4 24分45秒 城北レディース 14 中田優衣
2-4 39分56秒 城北レディース 23 尾崎緋菜
前半から後半立ち上がりにかけて押し込まれる時間帯が長かった城北だが気持ちを奮い立たせて戦った。
「逃げない! もっと回そう!」
城北は、「ハードワーク、ハイプレス、ボールポゼッションを怖がらずにやろう」をテーマに、ここまで全勝のチームに立ち向かった。ところが立ち上がりから相手にペースを握られ、前半にセットプレーから3点を失っている。そして0-4とされた後半、川﨑監督は「逃げない! もっと回そう!」と選手にゲキを飛ばした結果、4分過ぎにチーム初得点を、試合終了間際には2点目を挙げている。苦しみながらも、「後半はしっかりと攻撃できていた時間帯もあるし相手コートで戦っていたところを見るとチーム全体の成長は感じられる」とする川﨑監督に戦いを振り返ってもらった。
そして後半4分、♯14中田がこの試合チーム初ゴールをニアに突き刺した。
好調の2ndセットを先発に起用
Pivo! この試合、城北は、
フィクソ ♯24尾崎緋菜
アラ ♯14中田優衣
アラ ♯9原田結美
ピヴォ ♯5宮本萌未
というこれまで見られなかった顔ぶれで1stセットを構成しピッチに送り出した。
特に宮本はこれまで出場機会に恵まれなかったが、今回の先発起用に応えるかのようにピヴォとして巧みなポストプレーを見せていた。
いつもの1stセットの顔ぶれから変更することで、どんな狙いがあったか?
川﨑 ここ何試合か見るとこのセカンド中心にしたメンバーが守備、プレスがうまくできていたのでこのメンバーでスタートのハイプレスをテーマに入らせました。
ただ、ディフェンスだけよくても点を獲れないと意味ないのでモエミを投入し得点の意識もさせました。
Pivo! この試合、どんなゲームプランで臨んだか?
川﨑 普通に勝ちにこだわるなら引いてカウンターが理想なのでしょうが今年に関してうちのチームは何ができて何が課題か知る1年にしたいと考えてます。
なので基本戦い方を変えずハードワーク、ハイプレス、ボールポゼッションを怖がらずにやろうとは伝えました。
相手は全勝のチーム。どこまでできるかやってみようとは話しました。
Pivo! 城北は開始4分半に喫した先制ゴールをはじめ前半3点を失っているが、そのすべてがセットプレー(1&2点目キックイン、3点目コーナーキック)からのもの。流れの中から崩されての失点ではなかったことをどう受け止めているか。
川﨑 これはポジティブにもネガティブにもとれます。
たらればですが、これが無ければ前半0-0。
セットプレーで取られて0-3。
ポジティブにとれば内容は作戦どおりかなと。ここを課題にトレーニングしていけば改善の余地あるかなと。
ただネガティブにとれば混戦の試合でセットプレーの失点は精神的ダメージを受けるし、いくら内容がよくても今回の失点はかなりの反省点になるかなと感じています。
Pivo! 相手のペースから苦しい展開が続きどうしてもディフェンシブになってしまいがちな中、監督は「逃げない! もっと回そう!」とベンチからゲキを飛ばし続け、それが功を奏して後半4分にチーム最初の得点につながった。
改めて城北は選手が持てる力をフルに発揮するには監督の力強い後押しが必要と感じたが、このことについてどう思うか。
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