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[関東女子の監督に問う! 2021はどんな1年だった?]ベストゴールは3onlineから決めた開幕節アンビション戦の3点目。(ヴィエントFC 柴崎直也監督)

 

(PHOTO、まとめ 山下浩正)

 

ヴィエントFCの今季最終順位は5勝3敗で第4位。関東昇格初年度チームとしては最高位だ。負けた試合は第1節34 vs.アンビション、第4節12 vs.フュージョン、第9節12 vs.シュートアニージャ戦。第12節まで5戦全勝で開幕ダッシュを見せたアンビションと、そのアンビションを破って全勝優勝したアニージャという今季リーグを沸かせた2チームを最も苦しめたのが、ほかでもないヴィエントだ。それだけに柴崎直也監督は、「開幕戦、アンビションに勝てていたらタラレバですけどアンビションとの順位と全勝でシーズン進む位置は逆だったかなと思う」と語っている。リーグベストファイブに選ばれた選手がいないことから一見すると地味なチームだ。しかし、得点ランキングを見ると、3位金井もも子(9ゴール)、7位高崎真理子(6ゴール)、9位山下理紗子(5ゴール)と最多の3人がベスト10にランクインしていることからも、「ヴィエントは全員が闘えるところが強み」という監督の発言を裏づけている。競馬好きの柴崎監督ではないが、来季のヴィエントは「◎」間違いなし!

 

ヴィエントは全員が闘えるところが強み

Pivo! 今シーズンは監督にとってどんな1年だったか。
1年の成果を100点満点で何点か数値化してほしい!

柴崎 まず、関東リーグをコロナ禍の中で最後まで開催していただいた運営や審判員の方々に感謝しています。
点数を付けるとしたら…80点ぐらいでしょうか(笑)
関東リーグ昇格1年目として運営面や自分たちの力はどれぐらいの位置にいるのか不安な部分はたくさんあったと思いますが、運営面で大きなトラブルもなく運営委員の選手が頑張ってくれたので感謝しています。
参入を決めたときに、運営の方々や審判員の方々にリスペクトを持ったチームをつくっていくという点ではしっかりできたのかなと思います。
最終順位に関しては優勝を目標に設定していましたが、初年度から優勝させてくれるほど関東リーグは甘くないですしどのチームもカラーがあってその試合を迎えるのがいつも楽しみでした。
ただ、負けた3試合で絶対勝てないわって試合はなかったのでその部分では歯車が合わされば優勝もあったのかなと…。
でも大きなケガなくトラブルなく1年終われたのはほっとしてます。

Pivo! 監督にとって今季のベストバウトは何節の試合か、そしてその理由は?
また勝ち負けに関係なく、“ああ、監督をやっててよかったぁ!”としみじみ感じたのはどんなシーンだったか?

柴崎 ベストバウト…自分たちらしさが一番出たのはやっぱりアニージャさんとの試合ですかね。
ヴィエントは全員が闘えるところが強みだと思うので、それが一番出せた試合だったと思います。アニージャさんのようなチームを相手にして戦い方を変えて不完全燃焼でモヤモヤして終わるより真っ向から戦って自分たちの力を試せて熱い試合ができたのかなと思います。
もちろん負けてしまったのは悔しいですけど。
監督をやっててよかったな~と思ったのは参入戦ですかね。
リガーレさん、ブラジニアさん相手に2試合PKで勝って参入決めたときは、本当にうれしかったです。 

 

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