縦に紡ぎし湘南の

【付箋】伊藤剛、福島へ

福島へ育成型期限付き移籍するGK伊藤剛選手

過日、GK伊藤剛が湘南と提携する福島へ育成型期限付き移籍することが発表された。
「話をいただいて、ほんと急だったんですけど、自分のなかで、もうひとまわり成長できるんじゃないか、チャレンジしてみたいなと思って、前向きに決断しました」

曺貴裁監督や先輩の秋元陽太からはこんな言葉をかけられたという。
「曺さんからは、湘南に残るのも福島に行くのもチャレンジ。でもおまえが向こうでチャレンジしたいと思ったのなら思い切ってやってこいという言葉をもらいました。陽太さんも、思い切ってやってこい、頑張って来いよと言ってくれました」

厳しく送り出すのは齋藤誠一GKコーチだ。
「人間としてもっと成長しろ、まだまだ足りないと、誠一さんには言われています。その通りだし、そう言ってもらえるのはありがたいこと。まずは人間としてもっともっと成長しろということだと思うので、チームがなにを思っているかとか、サッカーだけでなく感性も付けていきたいと思います」

いま思うことをまっすぐに語る。
「まずはチームに溶け込んで、先のことを考えずにまた一からGK争いをし、レギュラーをしっかり勝ち取って一歩一歩進んで行けたらと思っています。試合でしか感じられないこともあるだろうし、責任感の面でももっと成長できたらいい。変に上を見ずに、足もとから見ていけたらと思います」

あわせて、湘南での日々が唇に上る。
「誠一さんからはGKのことももちろん教わったけど、それ以上に人間として大事なことを教わりました。曺さんからも、どんなに上手くても人間として中身が伴っていなければ上には行かないと言われていた。試合には出られなかったですけど、そういうことをほんとうに学びました」

2015年夏に湘南に入るまでは単身東欧を渡り歩いていた。現在の心境はしかし、これまでの移籍とは少し趣が異なるようだ。
「日本での移動は初めてだから、また違う移籍というか……湘南には2年間と長かったし、ある意味拾ってもらった身で、ほんとうに感謝しているクラブなので、ちょっと、いままでの移籍とは違った感情、想いがあります」

そうして最後にきっぱりと言った。
「湘南で学んだこと、その気持ちを忘れずにつねに持って、頑張ってきます」

ここでの2年間を、想いを胸に、新天地でのチャレンジに臨む。

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