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森崎和幸物語 第19章

鬼気迫る。

2015年の森崎和幸にピタリとはまる言葉である。

このシーズン、森保監督は引いて守るだけでなく、状況に応じて前からのプレスも仕掛けるという形も取り入れた。ただ、それはなかなか、後ろも含めての連動がうまくいかない。しかし、その綻びをカズが埋めまくった。さらに、一気にPA近くまでプレスをかけにいってボールを奪い、野津田岳人や浅野拓磨のゴールを演出。圧倒的な存在感で中盤を制圧した。このシーズン、途中まで青山敏弘は決していい状態とはいえなかったが、彼を支え、チームを支えていたのは、間違いなくカズだった。その事実はきっと伝わりづらい。予想どおり、ベストイレブンの候補にも入らなかったが、広島の試合を見た誰もが感じたはずである。カズの凄みを。

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