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【2018年紫熊の勇士】水本裕貴/知性と熱情

戦士が泣いた。

2016年夏、浅野拓磨がヨーロッパに旅立った時、彼は大粒の涙をこぼした。それは惜別の想いがあふれ出したから。しかし昨年11月26日は違う。水本裕貴の瞳からこぼれおちた涙の意味は複雑だ。安堵もある。一方で、こういう状況に陥ったことに対する悔しさもあるだろう。

「苦しかった」

2017年のオフィシャルDVD・特典映像の同世代対談で、彼は開口一番、こう言った。その時の映像がこの対談の時に流れていたのだが、水本は膝に手を当て、何度も何度も、目を拭っていた。何度も何度も、深く呼吸していた。その姿を見て、フェリペ・シウバが思わず彼を抱きしめていたのだ。

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