【練習レポート】起爆剤となる可能性(2016/05/01)
10時10分、ランドに到着すると、グラウンドにはひとっこひとりいなかった。ん、まさかやっちまったか。今日は多摩陸? オフィシャルサイトを確認すると、やはりヴェルディグラウンドとなっている。どうやら練習前のミーティングが長引いているようだ。
こういうことは冨樫体制では珍しい。10時に練習開始なら、ほぼジャストに始まる。朝の弱い僕にとって、この規則正しさは恐怖の対象なのだ。頭の15分、20分はウォーミングアップやフィジカルトレーニングだからいいとして、大幅な遅刻は命取り。遅れてはならぬというプレッシャーにようやく身体が慣れてきたところである。
10時25分、選手とスタッフがグラウンドに現れ、トレーニングが開始された。
「ミーティングで話したのは、前節のザスパクサツ群馬戦で良かった部分の継続、足りなかった部分の改善。自分がテクニカルエリアから見た風景、選手がピッチ上で見る風景、スタンドから見た風景、それぞれ微妙に違いがあるんですよ。当然、感じ方も違う。だから、こちらが一方的に伝えるのではなく、選手がそのゲームでどう感じたのか、聞き取る作業が必要になります。そのうえで対話し、考えを近づけることが大事。前からプレッシャーをかけ、相手をハメていこうとするとき、ハマらないことのほうが多い。そのときにどう対処するのか。ボールから遠い選手がどう関わっていくのか。全体的にコーチングの量を増やしていこう、といった事柄などね。もうひとつ、チームのベースを思い出そう、ということ。守備の立ち位置、ゴールを奪うための起点のつくり方、原則の部分を確認しました」(冨樫剛一監督)
「主なテーマは守備の再確認。全体が攻撃に注力しすぎて、最終ラインの裏がすかすかになることがあるので。そこで、ライン設定、プレスのメリハリ、サイドの連動した守備を重点的に話し合いました」(井林章)
■続出する故障者
ここにきて、故障者が続出している。復帰に向けてリハビリ中のドウグラス・ヴィエイラ、永井秀樹、右足脛骨骨折及び内側側副靭帯損傷で全治3ヵ月のアラン・ピニェイロに加え、群馬戦で鼻骨を骨折した高木善朗、腰に疲労の溜まっている船山祐二、状態に不安のある中後雅喜が別メニュー調整となった。一方、群馬戦で左足を負傷した安西幸輝は大事に至らず、元気な姿を見せている。
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