「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-13[A] ツエーゲン金沢戦『技術とアイデアを生かすベース』(2016/05/16)

2016年5月15日(日)
J2第13節 ツエーゲン金沢 vs 東京ヴェルディ
13:03キックオフ 石川県西部緑地公園陸上競技場
[入場者数]3,902人 [天候]晴、弱風、気温26.8℃、湿度39%

金沢 1‐1 東京V
前半:0‐1
後半:1‐0
[得点]
0‐1 高木大輔(3分)
1‐1 水永翔馬(75分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF23 田村直也
DF3   井林章
DF5   平智広
DF2   安西幸輝
MF30 高木純平
MF10 高木善朗(80分 杉本竜士)
MF8   中後雅喜
MF14 澤井直人(63分 南)
FW17 ドウグラス・ヴィエイラ
FW18 高木大輔(73分 北脇)
(ベンチメンバー:GK31鈴木椋大。DF15ウェズレイ。MF11南秀仁、16中野雅臣、28楠美圭史。FW7杉本竜士、29北脇健慈)

監督 冨樫剛一

■待望された早い時間の先制点

左サイド、安西がゴール前にクロスを入れる。ファーサイドで待ち構えるドウグラスが頭で折り返し、落下地点に入った高木大がフィニッシュ。シュートをふかさないように、身体を倒しながら正確に右足を合わせ、ゴールネットを揺らした。

ガッツポーズの高木大に、澤井が抱きつく。始まってまだ3分。待望の先制点だ。しかもこんなに早い時間に。ボックス内の数的不利を覆す、完璧なゴールだった。

9試合ぶりの勝利を期した金沢戦、高木大は根性を見せた。前線からボールを追い回し、相手と競り合って転びながらも前進し、器用に起き上がってボールキープ。裏に抜け出そうとして何度もオフサイドにかかったが、金沢の最終ラインを上げさせない点では効果的だった。

僕が一番いいと感じたのは、東京Vのファーストディフェンスだ。ボールを失ったら、すぐさま奪い返そうと囲い込む。離合集散がはっきりしている。ボールを奪い切れずにピンチとなることもあったが、ボールサイドに人数をかける以上、ある程度のリスクはやむをえない。大事なのは、集団が同じ方向を向いてプレーすることだ。そのベースがあって、違う視点を持つユニークな選手が初めて生かされる。

(残り 1909文字/全文: 2755文字)

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