【直前インフォメーション】J2‐23[A] V・ファーレン長崎戦のポイント(2016/07/16)
J2第23節、東京ヴェルディ(19位=勝点23/5勝8分9敗 得失点-10)は、V・ファーレン長崎(13位=勝点24/5勝9分7敗 得失点-5)と長崎県立総合運動公園陸上競技場で対戦する。前節のファジアーノ岡山戦で、東京Vはドウグラス・ヴィエイラ、井上潮音と主力に故障者を出した。メンバーが替わってもチームのパフォーマンスを落とさない戦いができるか。チャンスを得た選手のモチベーションは高い。
■移動日の光景
羽田空港に向かうバスは、12:30にクラブハウスを出ることになっていた。僕は『エルゴラッソ』の東京V番、林遼平とたわいもない話をしながら、だらだら過ごしていた。前日練習の取材が長引き、どうせならバスを見送って仕事を切り上げようという気である。
林が言う。
「45歳の誕生日。冨樫さん、うれしそうでしたね」
「だねえ。にしても、安西幸輝のアレはなんだ」
「背後から忍び寄り、卵を直接頭にぶつけるのをためらって」
「ぐしゃっと、やったらんかい」
「わざわざ自分の手首あたりで卵を割って中身を運ぼうとしたところ、ぼとっと落としちゃった」
「卵だって、どうせなら派手に散りたかったはず。ダイレクトに芝に落ち、えっ、うそって感じでしょ」
そのせいで、やはりあいつはやさしいヤツだという評判がコーチ陣の間で広がっている。その安西は「冨樫さんの頭の上に、目玉焼きみたいに卵を落としたかった」と狙いを語ったが、なぜその発想になったかは謎である。
「おつかれいっす!」。北脇健慈がいつもの元気な声を響かせて帰っていった。平智広もそれに続いた。ふたりは大きなキャリーバッグを転がしている。だが、バスには乗らず、そのまま駐車場へと向かった。遠征メンバーの18人に入るかどうかは移動日までわからないため、用意しておかなければならないのだ。
(残り 922文字/全文: 1752文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ