「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-4[A] 大分トリニータ戦『妥当なスコアレスドロー』(18.3.18)

『撃て』2018.3.17

『ボードをぱっと開けば、大進撃』2018.3.17

2018年3月17日(土)
J2第4節 大分トリニータ vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ 大分銀行ドーム
[入場者数]6,297人 [天候]晴、無風、気温9.6℃、湿度45%

大分 0‐0 東京V
前半:0‐0
後半:0‐0
[得点]
なし

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF24 奈良輪雄太
MF8   内田達也
MF33 渡辺皓太
MF38 梶川諒太(75分 澤井)
FW35 藤本寛也(46分* 井上)
FW7   アラン・ピニェイロ(54分 カルロス)
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志。MF20井上潮音、27橋本英郎。FW11林陵平、14澤井直人、22カルロス・マルティネス)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■パーフェクトな崩し

「前半は大分がボールをうまく動かし、明らかに試合を支配していました。われわれはよいプレーができず、ボールを失いすぎていました。後半は拮抗した展開になって、こちらが試合を支配する時間帯があり、決定的なチャンスをつくれていました。しかし、大分が決定的なチャンスをつくっていたこともたしかです」

ロティーナ監督は淡々とゲームを振り返る。監督によっては、試合内容がありありと口調やトーンに反映される人もいるが、そういったわかりやすいタイプではない。内心はさておき、常に抑制が効いている。

「双方のゴールキーパーがとてもよいセーブを見せました。0‐0という結果は、われわれにとっては悪くないものだと思います」

概ね、公平な見解だ。おそらく、あらかじめ描いていたイメージの実現度では、大分トリニータが東京ヴェルディを上回ったゲームと思われる。

この日、大分銀行ドームは10℃を下回る寒さだった。僕は手袋を外しながら、もしこの勝負をものにできるとすれば、どこがポイントだったかを考える。

頭に浮かんだのは、74分のシーンだ。右サイドの渡辺皓太から中央の内田達也にパスが出て、内田はドウグラス・ヴィエイラとのワンツーを決め、カルロス・マルティネスに完璧なラストパス。カルロスのシュートはゴールキーパーのファインセーブに阻まれた。

縦、横、縦と3本のワンタッチパスがつながり、最後のシュートもダイレクト。コンビネーションのお手本のような、見事な崩しだった。カルロスのフィニッシュも文句のつけようがなく、あそこは右手を伸ばした高木駿の反応の速さを称えるしかない。

(残り 1506文字/全文: 2631文字)

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