「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】天皇杯-3 関西学院大戦『番狂わせ、危機一髪』(18.7.12)

『服装奇抜 李栄直』2018.7.11

2018年7月11日(水)
天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会3回戦
 関西学院大学 vs 東京ヴェルディ
19:04キックオフ 味の素フィールド西が丘
[入場者数]1,668人 [天候]晴、弱風、気温31.3℃、湿度56%

関学大 0‐1 東京V
前半:0‐1
後半:0‐0
[得点]
0‐1 平智広(43分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF2   若狭大志
DF19 永田充
DF5   平智広
DF13 比嘉祐介(36分 林昇吾)
MF27 橋本英郎
MF17 李栄直
MF38 梶川諒太
FW29 森俊介(79分 井上)
FW14 澤井直人(54分 ドウグラス)
FW7   アラン・ピニェイロ
(ベンチメンバー:GK31武田博行。DF15林昇吾、23田村直也。MF20井上潮音、36森田晃樹。FW28菅嶋弘希、9ドウグラス・ヴィエイラ)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■サインプレーではなかった

カジくん――。ささやくような小さい声だった。

梶川諒太が声のしたほうに向くと、そこにフリーの林昇吾。43分、ゴールまでおよそ25メートル、やや右寄りの位置での直接フリーキックの場面である。

「昇吾が小さな声で呼んでくれたので、ほかに誰も気づいていない。あとは相手に感づかれないようにするだけです。中の動きに合わせて放り込むぞ、というフリを最後まで続けた」(梶川)

梶川がちょんと横に出し、林昇吾は短い助走からダイレクトで左足を振り抜く。

「絶対に枠には飛ばす。キーパーがキャッチできずにボールがこぼれれば、誰かが詰めてくれるはずだと」(林昇吾)

ややアウトサイドにかかった強烈なシュート。ゴールキーパーの妻鹿寛史は軌道の変化に合わせてはじくのが精一杯で、「こぼれ球を狙っていた」と言う平智広が押し込んだ。

デザインされたサインプレーではなかったが、バリエーションのひとつとして練習していた形ではあったという。梶川と林昇吾の機転、あうんの呼吸によって東京ヴェルディは先制点を挙げた。

2回戦でガンバ大阪を破り、勝ち上がってきた関西学院大は予想どおり手強い相手だった。ゲーム序盤こそ、東京Vが対角線のパスを有効に使い、手薄なサイドから攻め込む形をつくっていたが、やがて相手も揺さぶりに慣れてくる。

(残り 1723文字/全文: 2742文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ