【マッチレポート】J2-40[A] 松本山雅FC戦『痛みは、当然だ』(18.11.5)
2018年11月4日(日)
J2第40節 松本山雅FC vs 東京ヴェルディ
14:02キックオフ サンプロ アルウィン
[入場者数]16,775人 [天候]曇時々雨、無風、気温15.2℃、湿度70%
松本 1‐0 東京V
前半:1‐0
後半:0‐0
[得点]
1‐0 オウンゴール(36分)
●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF24 奈良輪雄太
DF3 井林章
DF5 平智広
DF4 香川勇気
MF8 内田達也
MF38 梶川諒太(75分 渡辺)
MF16 佐藤優平(52分 レアンドロ)
FW11 林陵平(52分 李)
FW6 泉澤仁
FW9 ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志、15林昇吾。MF17李栄直、20井上潮音、33渡辺皓太。FW10レアンドロ)
監督 ロティーナ
■封じられたゲームプラン
1万6775人を飲み込んだアルウィンは大一番の雰囲気だ。メインスタンドから見て左手、ビジター側のスタンドも緑に染まる。東京ヴェルディのサポーターがおよそ1100枚のチケットを買い求め、松本に乗り込んでいた。
キックオフ、ボールが双方のエリアを2、3回行き来したあたりで、橋内優也がベンチに向かって指を4本立てた。相手の出方を見極めたうえでの、最終ラインの枚数の確認のようである。以降、右の田中隼磨と左の石原崇兆がつるべの動きで、流動的に4バックを形成。みっちりトレーニングを積んできたことが窺える、見とれるほどスムーズな動きだった。
対する東京Vは、林陵平の右ウイング起用がポイントだった。時折、内側に入り、ドウグラス・ヴィエイラの近くにポジションを取ろうとする。
「後ろはセンターバックが広がり、3枚でボールを回していければと思ったんですが、相手も中を締めてきてサイドしかパスコースがない状況に。くさびのパスを入れられず、難しかったです」(平智広)
おそらく、攻撃時の狙いは奈良輪雄太がポジションを上げた[3‐5‐2]の形。松本が泉澤仁の突破力を封じるためにかつてのチームメイトである今井智基をぶつけ、それにともない飯田真輝のベンチスタートまで見越していたのか。林陵平はサイドのミスマッチを利用して深い位置に攻撃の起点をこしらえるとともに、ドウグラスとふたりでゴール前に高さの優位性をつくり、セットプレーを含めて勝算を見込んだのだろう。
前半、互いに相手の裏の裏をかいていこうという試みは、松本側に優勢と出る。
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