【フットボール・ブレス・ユー】第43回 目指すのは5連覇ではなく(19.10.2)
第43回 目指すのは5連覇ではなく
なんだろう、この不穏な空気は。テクニカルエリアに出て指示を送る永田雅人監督は、明らかにいら立っていた。何がそうさせるのか、僕にはまったく見当もつかない。
9月29日、プレナスなでしこリーグ1部第14節、日テレ・ベレーザ対アルビレックス新潟レディース。味の素フィールド西が丘で行われた一戦は、2-1でベレーザがリードし後半に入っていた。前半の得点者は、小林里歌子(21分)と田中美南(35分)。いずれも縦に速い攻撃からゴールネットを揺らした。
43分、新潟の上尾野辺めぐみにゴールを許したとはいえ、形勢はベレーザ有利で動かない。指揮官はベンチで悠然と構えていてもよさそうなものだが、見えている景色が僕とはまるで違うのだろうと思う。
55分、籾木結花が攻撃の起点となり、田中のパスに反応し、裏に抜け出した宮川麻都が左足でゴールを決める。3-1。以降、ベレーザは危なげなくゲームを運び、勝点3を手中に収めた。
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