「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-10[H] FC琉球戦『嗚呼、こんなラストマッチ』(20.8.9)

『身体と心の栄養に気をつけて!』2020.8.8

『身体と心の栄養に気をつけて!』2020.8.8

2020年8月8(土)
J2第10節 東京ヴェルディ vs FC琉球
18:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]2,281人 [天候]晴、無風、気温29.7℃、湿度56%

東京V 0‐1 琉球
前半:0‐0
後半:0‐1
[得点]
0‐1 阿部拓馬(90+1分)PK

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF2   若狭大志
DF6   高橋祥平(90+2分 小池)
DF5   平智広
MF8   藤本寛也
MF9   佐藤優平
MF21 山本理仁(46分* 藤田)
MF24 奈良輪雄太(67分 福村)
FW14 森田晃樹(60分 井出)
FW25 端戸仁
FW20 井上潮音(46分* 山下)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF16福村貴幸。MF11井出遥也、19小池純輝、30阿野真拓、36藤田譲瑠チマ。FW48山下諒也)

監督 永井秀樹

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■見どころたっぷりの前半

無人のビジター側スタンドに浮かび上がる「KANYA 8」の文字。

試合前のウォーミングアップ、藤本寛也は保坂信之コーチを相手に、右サイドから局面を打開するトレーニングを繰り返した。バックステップしてボールを受け、ぐっと前傾姿勢を取りながら中を見て戻す。あるいは、鋭いカットインからのシュート。いつ、どのタイミングで仕掛けるか、ゲームをイメージしているのだろう。

ポルトガルリーグ1部・ジル・ヴィセンテFCへの期限付き移籍が決まっている藤本は、この日を最後に日本を離れる。試合後には壮行セレモニーが予定されていた。

FC琉球戦、前半の半ばを過ぎ、すっきり見えていた視界がいつの間にかぼやけ、僕は暗い森の中に迷い込んだような気分になっていた。

立ち上がりはよかったのだ。そして、10分から20分の間は、ゴールの匂いがぷんぷんしていた。

11分、森田晃樹が藤本とのワンツーで右サイドのポケットを取り、端戸仁にボールを預ける。端戸からのパスを佐藤優平がスルー、逆サイドから走り込んできた奈良輪雄太がシュートを放つが、クロスバーを越えた。

12分、またも森田と藤本のコンビネーションで中央を打開。ファーサイドの奈良輪を狙った森田のラストパスは、ディフェンダーに引っかかった。

13分、両チームを通じて最初のコーナーキック。藤本のキックから山本理仁が頭でゴールを狙ったが、枠を捉えられない。

14分、井上潮音にシュートチャンス。佐藤のフリック、端戸の浮き球のスルーパスと見事な崩しを見せたが、最後、井上がシュートを打ち切れず、相手ディフェンダーに阻まれた。

16分、平智広のインターセプト、相手カウンターの起点潰しと、立て続けにいいディフェンスを見せ、東京Vの波状攻撃が続く。

17分、井上が高い位置でボール奪取に成功し、ショートカウンター。4対3と数的優位の状況をつくりながら、シュートまで到達できなかった。

ベンチの永井秀樹監督からは「コントラ(アタッキ)、コントラ!」と反転攻勢を意識せよ、の指示が飛んだ。

(残り 2227文字/全文: 3536文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ