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「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【この人を見よ!】vol.41 律の人、その流儀 ~MF17 加藤弘堅~(21.6.23)

もし今季の東京ヴェルディに彼が加わっていなければどうなっていたか――。想像するだに怖ろしく、背筋のあたりがぞわっとする。ギラヴァンツ北九州から加藤弘堅を獲得できたのは大成功だった。
プロ14年目の32歳。豊富な経験に裏打ちされた理論、卓越した戦術眼と技術で攻守の要となり、発展途上のチームを前へ前へと牽引している。

■スコアポイントでははかれない価値

おっ、ナイスと思わず声が出た。

6月20日、J2第19節のSC相模原戦(2‐0○)で、加藤弘堅が見せたプレーだ。

まだゲームの流れがたゆたっていた序盤、加藤はどこでボールを受けるかを探りながら動いていた。隙間を見つけてパスを引き出しても、すぐに寄せられ前を向かせてもらえない。ワンタッチではたき、移動するを繰り返した。

10分、端戸仁につけようとした縦パスが合わずにロスト。相模原が前線に縦パスを入れたところ、加藤は素早くディフェンスに切り替えて奪い返す。そして、体勢を崩しながらも前方の小池純輝にボールを届けた。

身体を割り込ませて左足でコントロールし、間髪入れずに右足でパスだ。わずか2タッチで守備から攻撃への移行を完結させた。

何気ないプレーに見えるが、敵味方の状況を的確に把握しておかなければ実行できない優れた仕事である。

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