「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-38[H] V・ファーレン長崎戦『賞味期限の長い語り草』(21.11.8)

2021年11月7日(日)
J2第38節 東京ヴェルディ vs V・ファーレン長崎
14:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]6,021人 [天候]晴、無風、気温18.7℃、湿度49%

東京V 0‐3 長崎
前半:0‐0
後半:0‐3
[得点]
0‐1 都倉賢(76分)
0‐2 名倉巧(90分)
0‐3 米田隼也(90+5分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF23 深澤大輝
DF2   若狭大志
DF15 ンドカ・ボニフェイス
DF16 福村貴幸(80分 石浦)
MF7   森田晃樹
MF6   山本理仁
MF4   梶川諒太(88分 加藤)
FW19 小池純輝(63分 山下)
FW27 佐藤凌我(80分 戸島)
FW30 杉本竜士(63分 新井)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF22馬場晴也。MF13新井瑞希、14石浦大雅、17加藤弘堅。FW11山下諒也、40戸島章)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■前半は東京ヴェルディのゲーム

11分、植中朝日のシュートを若狭大志が身体を張ってブロック。13分、福村貴幸のクロスから小池純輝がダイレクトボレーでゴールを狙ったが、富澤雅也の正面を突く。

ゲーム序盤、互いに一度ずつの決定機を経て、徐々にペースを握っていったのは東京ヴェルディだった。

チームを支えていたのは、ここ2試合で徹底されていた速やかなサポートとカバーリングだ。ボールを持った際の選択肢を多くつくることで味方を助け、同時にミスを目立たなくさせた。

そして、V・ファーレン長崎のビルドアップを窮屈にさせ、ボールを奪い返すために中を締めつつ両サイドに狙いを定めた。左サイドの杉本竜士、あるいは福村が対面の相手に強い圧力をかけ、長崎は逆サイドにボールを逃がす。だが、右には小池がすでに詰めているという寸法である。

「相手に押し込まれないように、守備は前へ前へと圧力をかけていく形。左サイドでは竜士を前に押し出して、自分たちのゴールから相手を遠ざけるような守備ができていたと思います」(福村)

そして、苦しまぎれに蹴らせた長いボールを安全に回収した。目論見は長崎に伝わっていたはずだが、打開する創意工夫は見られなかった。

「相手がサイドを起点に攻撃してくることを予測し、そこをしっかりと止めていく。自由にさせてはいけないと選手たちに伝えていました」(堀孝史監督)

35分、右サイドから中に入ってきた毎熊晟矢を山本理仁が進路に立ちはだかってストップ。ガチンと当たるいいディフェンスに見えたが、松本大主審からイエローカードが出る。山本は今季4枚目の警告。これで次節のツエーゲン金沢戦は出場停止だ。しかし、事はそれのみで収まらなかった。

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