宇都宮徹壱ウェブマガジン

徹壱の日記2016 8月8日(月)〜14日(日)

8月8日(月)晴れ@東京

 7時30分起床。アメリカでイチローがメジャー通算3000本安打との速報。記録達成で涙ぐむイチローの髪に白いものが目立つようになったのを見て、粛々と積み上げてきた記録偉大さをあらためて感じる。

 今日も朝からスポナビのオフィスへ。10時キックオフの男子サッカー、日本対コロンビアをTV観戦。スタメン4人を入れ替え、守備から入る本来のスタイルに戻した日本は、ナイジェリア戦とは打って変わって理想的なゲーム運びができていた。しかし後半14分、マークの受け渡しのミスからグティエレスに先制ゴールを浴びる。さらに6分後には、藤春廣輝が痛恨のオウンゴールを献上。これで終わりかと思ったら、後半22分に浅野拓磨が、さらに29分に中島翔哉の鮮やかなミドルシュートが決まり同点に追いつく。終盤、日本は怒とうの攻撃を見せるも、2-2でタイムアップとなった。

 試合後、解説者の三浦淳寛さんに電話インタビュー。それぞれの失点と得点をわかりやすく分析した上で、MVPに浅野の名前を挙げた。またオウンゴールした藤春については「過ぎてしまったことは忘れて、自分自身もそうだけどチーム全体でのメンタル面のところで働き掛けていく必要がある」と、オーバーエイジを経験した立場からアドバイスしていただいた。インタビューの内容はこちら

 15時、天皇陛下の「お気持ち」のビデオメッセージが公開される。「生前退位」をにじませながらも、国民のことを第一に気遣う言葉に温かみのあるお人柄が感じられる。「象徴」としての務めを果たすことが難しくなったという思いがある一方で、昭和天皇崩御から平成天皇即位に至るまでのさまざまな混乱も脳裏にはあったことが伺える。そういえばtwitterのタイムラインを見ると、「若い人」に向けて当時の自粛ムードを説明する書き込みが多数散見された。そうだよね。30歳以下の世代は、大喪の礼の記憶もないよね。

 20時半に帰宅。今日は代休をとっていたカミさんが作ってくれた夕食を日本酒とともにいただく。とりあえず〆切間近の原稿はないので、久々にゆったりとしたひととき。9月以降の取材スケジュールを確認して、午前0時就寝。

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