宇都宮徹壱ウェブマガジン

『ロシアワールドカップへの行き方』を書き終えて 村上アシシ(プロサポーター)インタビュー<2/2>

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「アシシは嫌いだけど、あの質問は良かった」

──ここで話題を変えます。先日のハリルホジッチ解任の影響って、けっこう各方面にじわじわ影響を与えているように感じるんですよ。私の周りでも「代表を応援するモチベーションが下がった」と言ってロシア行きを諦めた人が3人いました。あるいは「日本が勝ち進んだら、それはそれで微妙」とか「今の本田(圭佑)や香川(真司)を純粋に応援できない」という意見も耳にします。アシシさんご自身はいかがでしょうか?

村上 僕自身の立ち位置と言うか、今回の解任劇に対してどう向き合って、どういうポジションでいくのかというのがまだ決めきれていないですね。例えばデモの首謀者となって「田嶋(幸三)やめろ!」という方向でいくのか、そうじゃなくてJFAとは関係ないところで純粋に日本代表を応援するのか。宇都宮さんも「愛の反対は憎しみではない。無関心である」とコラムで書いていましたけど、単純に日本代表の応援をやめるという3つ目の選択肢もあるんじゃないかと。

──そこまで考えています?

村上 そうですね。けっこう今は、サポーター人生の岐路に立っています。何なんでしょうね、この脱力感。本当に「俺らの日本代表を返せ!」っていう状態ですよ。

──そういえば(4月)27日に記者クラブで行われた、ハリルホジッチの会見に最前列で来ていてちょっとびっくりしました。あれは最初から行くつもりだったんですか?

村上 もちろん。最初は「記者クラブに所属しているメディアのみ」となっていて、何とかYahoo!個人ニュースで潜り込めないか、いろいろ画策したんです。そうしたら、フリーの人間にも門戸が開かれることになって、それならサポーターとして質問しようと思って、オンラインサロンなんかでも議論を重ねながら質問内容を準備しました。

──それで質疑応答になって、2番目に当たりましたよね。当てられる予感みたいなのはありました?

村上 当たる予感って言うか、僕は当たる確率を高めるために、いろいろ準備しましたからね。当日の服装もそうです。最初はサポーターっぽくユニフォームを着ることも考えたんですけど、それだと却って当てられないだろうからジャケットのほうがいいだろう、とかね。それ以外にも、一番前の席に座ったほうがいいとか、下を向いてキーボードを叩いているんじゃなくて、まっすぐ前を向いていたほうがいいとか。これだけ入念に準備したので、あそこで当てられたのは、僕にとっては必然の結果でした。

──とはいえ、2番目に当てられた時はやはり緊張したんじゃないですか?

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