宇都宮徹壱ウェブマガジン

有明海をめぐるフットボールの旅 WMフォトギャラリー<長崎篇>

<熊本・佐賀篇>はこちら

 嬉野を出発したバスは、やがて彼杵の無人駅に到着。これで「そのぎ」と読むのだそうだ。ここはもう長崎県。1日の乗車人員が400人にも満たない駅なのに、ちゃんと地元Jクラブのポスターが貼ってあるのが嬉しい。ここから長崎行きの列車に乗って、諫早を目指す。

 今回の旅は、熊本から佐賀を経て長崎と、有明海をぐるりとめぐるコース。ただし、旅の途中で海を見る機会はあまりなかった。それだけに、諫早に向かうシーサイドライナーから美しい大村湾を拝むことができたのはうれしかった。

 40分ほど列車に揺られて、諫早駅に到着。取材でこの駅には何度も訪れているが、4年後の新幹線開通を見越して大々的にリニューアルされていた。バスターミナルで軽く昼食を摂ってから、島鉄バスに乗って一路雲仙へ。宿に到着後は温泉三昧で一日が終わった。

 5日目。宿の朝食をいただく前に温泉へ。すると廊下の壁面に、長崎サッカー界のカリスマ指導者、小嶺忠敏さんの色紙が飾ってあるのをカミさんが発見する。他にも岸恵子や羽仁進の色紙が並んでいて、小嶺さんがいかに地元の名士であるかを思い知った次第。

(残り 1704文字/全文: 2182文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ