宇都宮徹壱ウェブマガジン

恐竜三昧、キックオフパーティー、そして盛岡取材 7月29日(月)~8月4日(日)

7月29日(月)晴れ@福井

 7時20分起床。新しい1週間は取材先の福井でスタート。ホテルの朝食を摂って、身支度を整えてから、8時に出発。えちぜん鉄道の勝山永平寺線に乗って勝山へ。今日は14時から取材が一本入っていたので、その前に福井を知るための観光に充てることにした。およそ1時間で勝山駅に到着。そこからバスに乗り、県立恐竜博物館を目指す。

 福井といえば恐竜であり、県を挙げて「恐竜推し」を続けている。ならば恐博を訪れるほかないと思ったわけだが、客層は親子連ればかりで、おっさんひとりというのは私くらいだろう。とはいえ、私もご多分に漏れず元恐竜少年。気分は「夏休みの小学生」で、心躍らせながら目的地に向かった。

 恐博では、企画展の「恐竜の脳力」と常設展を鑑賞。企画展では、頭骨の化石から脳のつくりを割り出し、恐竜の生態を再現するという野心的な試みに触れることができた。そして常設展では、全身骨格の模型や恐竜のロボットの迫力と精緻さに驚嘆。これは大人でも十分に納得できる内容だ。福井を訪れる機会があれば、恐博は必見である。

 バスとえちぜん鉄道を乗り継いで12時すぎに福井に戻り、こちらのお店で昼食。やはり福井らしいものをと思い、越前蕎麦とソースカツ丼のセットをいただく。14時からの取材が明日に延期となったので、いったんホテルに戻り、執筆。かなり暑くなってきたので、次の観光は夕方まで待つことにする。

 17時に再び外出。福井城のお堀を眺めながら、福井市立郷土歴史博物館を目指す。縄文時代から戦後までの福井の歴史を俯瞰できる常設展は、大変勉強になった。地味なイメージのある福井だが、ここの初代藩主の結城秀康は徳川家康の次男であり、幕府から非常に重きを置かれていたことが伺える。また戦後間もない昭和23年、福井地震で甚大な被害があったことを初めて知った。恐博に比べると地味だが、ここも必見の場所である。

 夕食はこちらのお店へ。福井は寿司が美味かろうと思い、コスパが極めてよい庶民的なお店に行ってみたら大当たり。東京の半値くらいで、新鮮な魚と味わい深い日本酒を味わうことができた。21時にホテルに戻り、明日の取材の準備をしてから、23時30分就寝。

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