宇都宮徹壱ウェブマガジン

「森=川淵」的価値観の終焉と第4世代 クリアソン新宿の新体制発表会に寄せて

 まずは告知から。今流行りのClubhouseにて、初めて自らroomを立ち上げてみることにした。題して、出張版ハフコミ01Jリーグを目指す『第4世代』とは何か?」。スタートは本日(2月17日)の21時。ゲストは、福山シティFCの樋口敦副代表、そしてクリアソン新宿の井筒陸也選手である。ハーフウェイカテゴリーの中で、私が「第4世代の騎手」と目している両クラブ。果たしてどんな話が飛び出すのか、お時間がある方はぜひともご参加いただければ幸いである。

 さて、先週の建国記念の日(2月11日)は、個人的に非常に印象深い一日となった。この日は関東リーグ1部所属、クリアソン新宿の新体制発表会を取材。折しも世の中は、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長人事をめぐる報道に騒然となっていた。女性蔑視発言の責任をめぐって森喜朗会長が辞任をほのめかし、後継人事について初代Jリーグチェアマンの川淵三郎氏の名前が挙がったことから、この話題はサッカー界にも飛び火。翌日に川淵氏が辞退を表明するまで、一連の騒動はサッカー界隈でもくすぶり続けた。

 クリアソンの新体制発表会と、組織委員会の会長人事をめぐる騒動。たまたま同じ日の出来事ながら、もともとは関連性のない出来事である。しかしながら取材で訪れた、新宿区立四谷区民ホールから新国立競技場を見下ろした時、私の中で2つの事案は決して無関係ではないという確信に至った。その理由について語る前に、まずは今季からクリアソンに加入した5選手のコメントを動画で紹介したい。登場するのは、小林祐三(前所属・鳥栖)、 岩田寛生(同・明治大)、瀬川和樹(同・栃木)、森村昂太(同・町田)、池谷友喜(同・讃岐)である。

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