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カターレ富山からのオファーを引き受けた理由 左伴繁雄、Jクラブ社長復帰への道<2/2>

カターレ富山からのオファーを引き受けた理由 左伴繁雄、Jクラブ社長復帰への道<1/2>

<2/2>目次

*今季は「岡田さんの今治と対戦するのが楽しみ」

*6年間の単身赴任を経て「故郷」となった静岡

*なぜ富山での挑戦が「集大成」とならないのか?

今季は「岡田さんの今治と対戦するのが楽しみ」

──先ほどカターレ富山について「J3の株主構成じゃない」「これは反則だな」とおっしゃっていました。左伴さんからご覧になって、クラブの課題とポテンシャルについて、それぞれどうお考えでしょうか?

左伴 課題イコール、ポテンシャルだと思っています。プロポーツの興行で、地元の人たちに喜んでもらえるということを最終目標と考えたとき、やはり会社のサイズも大きくしていかないといけないし、アカデミーも充実させて地元の子供たちの目標になることも考えないといけない。トップチームについても、より質の高いインフラが必要だし、トップクラスの点取り屋にはお金をかけたいですよね。

──そうなると、どれくらいの予算規模をお考えでしょうか?

左伴 J3のトップラインが、今は5億6000万円くらい。そこを抜けた感じにするには8億円くらいにしたいですね。J2に戻ったら、15億から20億は必要なんですよ。そのためには、今いらっしゃる法人さんやスポンサーさんには、これまで以上のお金を出すという覚悟をしていただくしかない。そのリターンについては、御社の商品が売れたり、御社の名前が有名になったりすることではなく、確実に地域のファンの皆さんの喜びにつながりますよ、という話になるんですよね。

──そのセールストークは、どこに行っても変わらないですよね?

左伴 そうです。こういう話を担当レベルに話しても駄目で、やっぱり社長とか会長にトップセールしないといけない。それもまた、これまでと同じです。しかも僕と同じくらいの世代で、いつこの世を去るかわからないから「自分がお金を出すことで、誰かを喜ばせませんか?」って話になるんですよ。静岡でやってきた同じことを、今度は富山でもやることになると思っています。

 現状、カターレ富山のスポンサーさんは全部で500社くらい。確かに、数としては多いです。でも、それは北陸電力以下、地元の優良企業が株主として名を連ねていて、お付き合いで入ってくれている人たちも少なくない。すべてが「クラブが額に汗して自ら稼いだ営業」というわけでもないんですね。そこのところをきちんと検証して、市民や県民が喜んでくれるくらいのスペック、サイズのクラブを目指していくことになると思っています。

──F・マリノスに湘南に清水と、それぞれに特徴のあるクラブでお仕事をされてきた左伴さんですが、富山ではまた違った面白さとやりがいがありそうですね。

左伴 確かにそうですね。マリノスでは「とにかく優勝してくれ。そのためならいくらでも金は出す」という感じでしたし、ベルマーレは「昇格するには、これくらい必要だから、左伴さん(お金を)引っ張ってきてくださいね」でした。清水は清水で、サッカー王国というプライドがある土地で、いかに外様社長のやり方を納得してもらうかで大変でしたし、ベルテックスでは経験もお金もないところから会社を作らなければなりませんでした。富山では、まったく違った挑戦となるわけですが、それだけにファイトが湧きますよね。

──素晴らしいじゃないですか。そういえばJ3クラブというのは、今回初めての挑戦になるわけですけど、岡田武史さんがオーナーを務めるFC今治とも対戦できますね! 横浜F・マリノス時代に、社長と監督としてJ1を制した両者が、今度はJ3で相まみえるというのは、絶対に話題になると思いますよ!

左伴 確かにそうですよね! 岡田さんは僕よりも年齢は1歳下ですし、会社経営のキャリアも僕のほうが長いですけれど、どんどん未開のフロンティアに切り込んでいくトップエクゼクティブだと尊敬しています。もちろん、いろんな施策の中には当たり外れもあるんでしょうけれど、監督やJFAの仕事をされていた時よりも、今は生き生きとしている印象です。J3で対戦できるのは楽しみだなあ。その時は、ぜひテツさんも富山に取材に来てくださいね(笑)。

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