商社マンの道を選ばなかったことで見えたもの 添田隆司(おこしやす京都AC代表)<2/2>
<2/2>目次
*おこしやす改名は「手の込んだエイプリルフール」?
*社長就任後、最初の地域CLでまたしても昇格を逃す
*京都サンガとの差別化と共存共栄が可能である理由
■おこしやす改名は「手の込んだエイプリルフール」?
──現役引退後、2018年7月に添田さんはスポーツX株式会社の取締役に就任。その年の9月におこしやす京都ACの取締役に、さらに12月に代表取締役社長に就任されました。このスポーツXというのは、おこしやすの運営会社という理解でよろしいでしょうか?
添田 そうですね。藤枝の代表だった小山さんが、当時の経営の中心メンバーと一緒に作った会社で、今はそこで代表を務められています。2017年に藤枝の経営母体が変わって、小山さんもクラブから離れたのですが、何もないところからJクラブを作って黒字化まで持っていったノウハウを生かしたい。そういう思いから、17年の10月に設立されたのがスポーツXでした。
──そして翌18年の3月31日に、アミティエ京都SCは、おこしやす京都ACにクラブ名を変更。クラブカラーもグリーンから紫に変わりました。開幕直前というタイミングだけに、最初Twitterで見たときにはエイプリルフールかと思いましたよ(笑)。
添田 新しいロゴまで作って「手の込んだエイプリルフール」だと思っていた方は、けっこういらっしゃいました(苦笑)。
──このリブランディングには、添田さんは関わっていらっしゃるのですか?
添田 いえ、僕が社長に就任する前に、オーナーとしてクラブを支えられていた京都出身の経営者の方がいらして、その方のアイデアでした。一番の理由は、Jリーグを目指す時に「アミティエ」が商標として使えなかったんですよね。それでクラブ名を変えるとなった時に「だったら京都らしくて、インパクトがあって、海外の人にも発音しやすいほうがいい」ということで、おこしやす京都ACとなりました。
──英語表記だと「Ococias Kyoto AC」ですからね。確かに発音しやすい(笑)。このACというのは「アスレティッククラブ」の意味ですか?
添田 そうです。一方で、これはオフィシャルなところでは触れられていないんですが、ACのAに「アミティエ」を感じてもらえればと個人的には思っています。
──横浜F・マリノスの「F」にも通じる話ですね。それとクラブカラーについてですが、これは京都の紫でしょうか、それとも藤枝の紫?
添田 完全に京都の紫ですね。京都紫光クラブの流れも汲みつつ、京都の色といえば、やっぱり紫ですので。京都サンガさんと被るのではないか、というご意見も一部ではあるみたいですが、クラブカラーは似ていても差別化はきちんとできると考えています。
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