【レビュー】栃木SC J3第9節グルージャ盛岡戦 前節の守備のベースはどこに消えた? 積み上げなくして勝利もなし。
2016明治安田生命J3リーグ第9節
2016年5月15日13時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 3,477人
天候 晴れ、弱風
気温 24.9.℃
湿度 65%
ピッチ 全面良芝、乾燥
栃木SC 1-1 グルージャ盛岡
(前半1-0、後半0-1)
得点者:40分 大石治寿(栃木)、72分 谷口堅三(盛岡)
<スターティングメンバー>
◆栃木SC
GK 21 吉満 大介
DF 17 山形 辰徳
DF 4 広瀬 健太
DF 5 尾本 敬
DF 7 菅 和範
MF 8 廣瀬 浩二
MF 6 古波津 辰希
MF 30 本間 勲
MF 20 山本 大稀
FW 9 大石 治寿
FW 13 上形 洋介
控えメンバー
GK 1 竹重 安希彦
DF 15 永芳 卓磨
DF 18 坂田 良太
MF 10 杉本 真
MF 14 西谷 和希
MF 2 西澤 代志也
FW 11 ジャーン モーゼル
監督 横山 雄次
妥当なドロー
前節のベースを引き継いで、上積みして勝利する、というミッションはまたも失敗。今季初となる連勝もならなかった。
勝敗の白黒については紙一重のゲームだった。五分の戦いだった。
序盤から互いにカウンターに強みを出そうとしているのは見て取れた。栃木はしっかり守備ブロックを作ってできるだけ高い位置で奪ってショートカウンターを仕掛けるという狙い。相手は後方から同サイドに人数をかけてしっかり繋いでくるというスタイル。相手が狙う、縦へ、間へ、というショートパスに対して、栃木はボランチ本間勲らが相手にあらかじめスペースを空けておいて、そこに誘っておいてから飛び込むというクレバーなインターセプトからショートカウンターを発動するなど、前半序盤、そして後半序盤にいい流れをつくった。
奪ってからの迫力、前へのスピード、怖さ、流れるようなコンビネーションというのが足りないのではあるが、チームとして組織的に、程よい距離感の守備ができているときは、同時にカウンターの形だけはできていた。
一方、盛岡の強みもカウンターにあった。
基本は細かく繋いでくるのだが、たとえば、栃木が不用意に相手最終ラインのボールに飛び込めば、ひらりと交わされて間に顔を出すボランチなどに縦にボールを入れられる。それがスイッチとなって彼らの攻撃はスピードアップする。栃木よりもやや距離の長いロングカウンターが発動されるという仕組みだ。
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