「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【インタビュー】栃木SC 橋本大輔代表取締役社長インタビューSeries3 ~他クラブから学んだこと、来季に向けて考えるべきこと~ 「今できることをやり切る。やり切る力をつける。それが残りのホームゲームに向けた方針です」

クラブは今、ホームゲームを華やかに盛り立てるためのスタジアム改革に注力している。その進捗などを聞いていく栃木SC橋本大輔代表取締役社長インタビューの第三弾。今回は他クラブの事例から学んだことや、来季に向けたフロントの体制や展望などについて話をしてもらった。(インタビューは10月7日、24節FC琉球戦の翌週)

ファジアーノ岡山の事例なども参考に進められるスタジアム作り

 

――今日はまず橋本社長にとってのホットな話題から話してもらおうかなと思います。何かありますか?

「なるほど。そう聞かれると、やはり、スタジアムの細かな改善もそうなんですが、今後のことを考えるとホットというよりは、課題感を持っている会社のマネージメントがきてしまいますねえ。人、モノ、お金、そのマネージメントに課題が多いので強いフロントを作るとなると、今までの経営体質から脱却しないといけないと改めて強く感じているところです。会社の仕組みをしっかりさせないといけない。仕組み、つまり、規律をしっかりやろうとすると個が活きない、となるものですが、マネージメントしても個が活きる、少数精鋭でやれる仕組みづくりや体質づくりをやっていかないといけないと強く感じています。

経営方針に沿ったスタッフの行動と予算管理、僕はそれを『方針管理』と言っているんですけど、それを徹底してやる。こういう方向でいくと決めて、業務の選択をしていかなければ、既存のクラブ体力、スタッフの体力ではすべてが中途半端になってしまう。社員もやり切れずに疲労だけがたまってしまいます。今大事なのは、今年6月のFC琉球戦から始まったスタジアム改革、そのPDCAをしっかりと回すこと。それ以上に新しいことが気になったとしても、今年はもうやらないでいい、とスタッフには伝えています。今できることをやり切る。やり切る力をつける。それが残りのホームゲームに向けた方針です。来季がJ2なのか、J3なのかがわからない今、所属するカテゴリーによってクラブの体制がまったく変わると思います。手を付けられない部分はありますが、今はいったんこれでいこうということで事業を進めています」

――なるほど。それらは今後徐々に変えていく部分ですね。それで、僕が聞いているのは現在、クラブスタッフが他クラブに視察に訪れる機会を増やしていると。ファジアーノ岡山や川崎フロンターレなどに視察に行かれているようですが、いいなと思ったことはありますか? これは参考になりそうだなとか。

「もう参考だらけですよ」

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