「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【プレビュー】栃木SC J2第38節ヴァンフォーレ甲府戦 このままの流れでは終われない。

前節はアウェイNACK5スタジアム大宮で大宮に0-1で敗戦。厳しい試合で相手に地力の差を見せられた格好だった。栃木SCは順位を落として現在17位。今節の相手は9位ヴァンフォーレ甲府。前回対戦は5月、ジュニオール・バホスに二発も決められて試合を持っていかれた。今節、迎えるホームでリベンジなるか。今節は栃木県グリーンスタジアムで14時キックオフ。

好調を維持するアレックス。前節は短い時間ながら大黒との2トップで共演、見せ場を作った。3試合ノーゴールの栃木に新たな流れを作るか。

甲府はバホスが復帰し絶好調、どう戦うべきか。

 

このままの流れでは終われない。

J1昇格争いをする直近3試合のヴェルディ、横浜FC、大宮には勝ちきれず12敗。いずれもチームとしてまとまりのある試合はした。が、隙を突かれて2敗した。

「勝負強い」(服部康平)

「うまい試合運びをされた」(西谷和希)

直近の3チームはいずれも勝点を取るためのサッカーを遂行。栃木を研究し強みを発揮させず勝点をもっていった。

今節の甲府、41節松本山雅も、栃木を最大限にリスペクトして戦って勝点を拾いにくるに違いない。そういうタフな経験ができる舞台だ。その中で栃木は掴むべきものを掴んで来季に繋げたい大事な局面である。

 

「オグリが抑えられたときに、じゃあシャドーやボランチは何点取っているのか、ワイドは何本アシストしているのか。その物足りなさが今の戦績に出ている」

横山雄次監督が結果を掴めない中、選手たちにそう発破をかけている。前節大宮戦はシャドーの位置で西谷優希に「チャンスを与えた」という。ポジション争いを促すなかで突き抜ける選手に出てきてほしい、とのメッセージだ。

栃木は直近3試合は相手の高い壁に跳ね返されて無得点に終わった。このノーゴールの連鎖を止めるのは誰か。西谷和希か、端山豪のFKか、古波津辰希のミドルか、はたまた、視界良好のフレッシュマン川田拳登か。誰でもいいから流れを変える一撃をぜひとも見舞ってほしい。

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