「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J2第42節ジェフユナイテッド千葉戦 「再生へのKeep Moving Forward 横山栃木編」これにて完結。

2018明治安田生命J2リーグ第42節

2018年11月17日14時キックオフ フクダ電子アリーナ
入場者数 9,722人(うち栃木サポーターはゴール裏に約450人、メインスタンドに約100人、合計約550人)
天候 晴、弱
気温 18.9
湿度 44%
ピッチ 全面良芝、乾燥

ジェフユナイテッド千葉 0-0 栃木SC
(前半0-0、後半0-0)
得点者:

<スターティングメンバー>

GK 1 竹重 安希彦
DF 42 パウロン
DF 19 服部 康平
DF 17 福岡 将太
MF 29 川田 拳登
MF 40 寺田 紳一
MF 6 古波津 辰希
MF 28 温井 駿斗
FW 9 大黒 将志
FW 41 西谷 優希
FW 37 浜下 瑛
控え
GK 33 石川 慧
DF 7 菅 和範
MF 11 岡﨑 建哉
MF 38 宮崎 泰右
MF 20 端山 豪
FW 16 榊 翔太
FW 49 アレックス

横山雄次監督

79分 西谷優→榊
84分 古波津→岡崎
90分 浜下→アレックス

 

(撮影は永島一顕)

(撮影は永島一顕)

3年ぶりの喜作。来季もよろしくお願いします。

 

横山栃木のラストマッチはスコアレスドロー

 

勝ちたい勝ちたいと願って迎えた最終戦、横山栃木のラストマッチ。

勝てなかったが、試合後の横山雄次監督の晴れやかな顔を見たとき、ああ、花道は飾れたんだな、という思いがこみ上げた。

記者会見中、メモを取るべくノートに視線を下げていたのだが、途中、横山監督の言葉が止まる瞬間があり、ふと顔をあげると掲載した写真のとおり、実に清々しい顔があった。この3年間の試合後の記者会見では勝っても負けても険しい顔だったが、憑き物が取れたような、すべてを出し切った男のそれだった。

 

横山栃木のラストマッチの舞台は、フクダ電子アリーナ。

屋根に覆われた最高のスタジアムに、全力の『突撃』がフクアリ中にこだまし、千葉の観戦者たちも飲み込む。ラストを彩る最高の舞台は整った。

栃木は西谷和希、夛田凌輔、ヘニキはケガにより今週のトレーニングも満足できておらず、西谷優希、温井駿斗、寺田紳一がそれぞれのポジションに入った。いずれの選手たちも今季はスタメンに絡んでこなかった選手だが、今節、それでも横山栃木らしい試合を展開できたのは「全員戦力」を冠するチームにふさわしい。

 

10分、千葉が右FKから増嶋竜也が頭で合わせたボールが栃木ゴールに襲い掛かったが、わずかに左へ。

セットプレーからの得点数でリーグ1位につける千葉の精度にヒヤリとさせられ、入っていればまるで違う展開になっていただろうが難を逃れた。

 

序盤は千葉ペース。千葉のトップの船山貴之が偽センターフォワードのごとく、タイミングを見てふらふらと中盤まだ下がって顔を出し、縦パスを引き出して起点を作られるとサイドからピンチを招いた。

だが、それも時間の経過とともに「だんだんと慣れてきて粘り強く戦えていた」(川田拳登)。徐々に栃木の選手たちのハードワーク、それをベースに繰り返されるスライド守備がそのルートも封鎖する。

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