「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

DFリーダー藤原広太朗が言及する、今まさに栃木がやるべきこと。「守備は大丈夫だから、どうにか攻撃に厚みを」【トピックス】(19.6.27)

▼少しずつでも前進させたいビルドアップの精度

前節鹿児島に敗れた栃木は今週、自分たちが直面する潰さないといけない課題について取り組み、次節に向けて粛々と準備を進めた。

「なかなか自分たちでボールを動かすことがうまくいかない状況が続いている」

藤原広太朗は直近の試合において、栃木に欠けているものの一つにビルドアップの精度を挙げる。とりわけ前節鹿児島戦は、相手DFラインの背後へのボール供給をチームの狙いの一つにしていたが、それが逆に、攻撃の単調さに繋がってしまっていた。縦に速い攻撃が難しい局面では、マイボールを大事にしながら、自分たちの遅攻をそれなりに展開できないとチームの攻撃の幅は広がっていかない。「どうしても栃木のカラーとして遅攻が苦手なところは見受けられる」。指揮官も認めるところだが、取り組まずして次へのステップアップはない。今週のチームは、直近の試合の攻撃が単調になってしまっている現象を受けて、ビルドアップのトレーニングに時間を割いていた。

「最近は(ヘッドコーチの吉澤)ヒデさんも、どうボールを動かすのか、どういうサポートの距離感を作ればいいのか、選手一人ひとりにアプローチしながら伝えてくれています。自分ももう少し周りをうまくサポートしてあげたいんです」

最後方からチームを支え続けるキャプテン藤原広太朗は、現状の選手たちが置かれている状況を冷静に見ている。

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