「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

終盤の戦いに課題を残すも、迷うことなく今の戦いを貫きたい。【J2第37節FC琉球戦レビュー】(19.10.21)

2019明治安田生命J2リーグ第37節

2019年10月20日14時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム

入場者数 6,255人
天候 曇り、無風
気温 23.0
湿度 70%
ピッチ 良芝、乾燥

栃木SC 0-2 FC琉球
(前半0-0、後半0-2)
得点者:79分 上門知樹(琉球)、90+5分 上門知樹(琉球)

<スターティングメンバー>

GK 23 川田 修平
DF 27 久富 良輔
DF 36 乾 大知
DF 30 田代 雅也
MF 29 川田 拳登
MF 5 ヘニキ
MF 25 ユウリ
MF 45 瀬川 和樹
FW 16 榊 翔太
FW 21 大﨑 淳矢
FW 26 枝村 匠馬
控え
GK 35 浅沼 優瑠
DF 18 坂田 良太
DF 15 森下 怜哉
MF 24 和田 達也
MF 31 三宅 海斗
MF 37 浜下 瑛
MF 11 平岡 翼

田坂和昭監督

70分 榊→平岡
79分 川田拳→浜下
83分 ヘニキ→三宅

(撮影は永島一顕)

(撮影は永島一顕)

(撮影は永島一顕)

▼今の栃木らしい試合をぶつけ、それでも負ける悔しさ

3分、左CK、瀬川和樹のボールを田代雅也が頭で合わせたがわずかに右へ逸れた。鹿児島戦の先制ゴールの再現とはならなかった。

8分、ロングスローからヘニキが競った流れから榊翔太がバイシクルシュート。相手DFにブロックされた。

30分、中盤でセカンドボールを拾ったユウリがゴール前のヘニキにいれると、ヘニキが混線から強引に左脚を強振。相手DFがブロックしたこぼれ球を大﨑淳矢がボレーするも枠の外へ。

34分、左サイドで大﨑がプレスではめたショートカウンターから瀬川和樹がクロス。ファーサイドに回り込んだ川田拳登が角度のないところから折り返すイメージでヘディングシュートを放ったが、ボールはゴールライン上を伝うように左へ逸れいった。

55分、右CK、瀬川の上げたボールにヘニキが競ると相手DFのクリアがあわやオウンゴールという軌道を描いたが相手DFが掻き出した。

66分、長いボールから前線でヘニキが起点を作ると、左サイドの深い位置でパスを受けた大﨑が中に切れ込んで川田拳とワンツー。背後へ抜け出して右脚を強振したが相手GKに抑えられた。

 

このうちどれか1本でもゴールに結びつけていれば、という試合だった。が、鹿児島戦(〇3-1)のように「決まるときは決まる」(大﨑)のがサッカーで、決まらないときは精度を上げるしかない、と前を向くというのが万国共通の次への向かい方だ。

相手の琉球は前節5失点大敗を喫し、守備を締め直している節はあった。「最初の15分、相手の勢いに押されるなかで凌ぎ切ったのが勝因のひとつ」「バトルを傍観するのではなくて、バトルのあとのセカンドボールに関わるというところがチームとして非常に集中できた」と敵将の樋口靖洋監督も振り返っている。

70分過ぎは両者ともに攻め手を欠いた膠着状態に陥るなか、せめて勝点1は手にしたかったが、終盤に相手にワンチャンスを仕留められた。

直近の栃木らしい、いい守備から良い攻撃を仕掛け、琉球にほぼ何もさせないゲームができただけに厳しい敗戦だ。

 

全体が献身的に連動する守備ブロックのなかで、キーマンになっているのは引き続き運動量や守備センスが光る大﨑淳矢だった。

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