「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

町田に快勝。アピールに成功したのは誰か?【天皇杯2回戦 FC町田ゼルビア戦レビュー】(21.6.10)    

第101回全日本サッカー選手権大会2回戦

2021年6月9日19時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム

入場者数 837人

栃木SC 2-0 FC町田ゼルビア

(前半2-0、後半0-0)
得点者:15分 松岡瑠夢(栃木)、36分 松岡瑠夢(栃木)

天候 晴れ
気温 22.3℃
湿度 54%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 15 岡 大生
DF 22 小野寺 健也
DF 26 面矢 行斗
DF 36 乾 大知
MF 2 吉田 将也
MF 23 植田 啓太
MF 37 上田 康太
MF 41 松本 凪生
FW 13 松岡 瑠夢
FW 32 畑 潤基
FW 38 小堀 空
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 46 軽部 倭太琉
DF 5 柳 育崇
MF 10 森 俊貴
MF 17 山本 廉
MF 25 佐藤 祥
FW 34 有馬 幸太郎

70分 松岡→山本
70分 小堀→有馬
83分 植田→森
90+3分 松本→柳

 

試合の流れはこちら→速報レポート

 

▼一体感のある戦いで町田に快勝

天皇杯2回戦、FC町田ゼルビア戦。

栃木は直近の京都戦からスタメンが全員入れ替わる完全ターンオーバーで挑んだ。リーグ戦に向けて誰がアピールに成功するのか? というテーマがある試合だった。

 

答えは「全員」だろう。

一晩が明け、改めて田坂監督がこう話している。

「チームのため、栃木のため、そういう一体感や熱を感じ、選手の気持ちを感じられた。町田戦のメンバーには感謝したい」

前半はハイプレスで町田を圧して2ゴール、後半はパワーを掛けてきた町田に対し、強固な守備網を築きながら「シュートには真正面からブロック」(田坂監督)を続けるなど、あるべき栃木の戦い方を体現して勝利を掴んだ。

一体感なくして成し遂げられなかった勝利だ。その意味で勝者は全員である。

 

一体感に満ちた町田戦のメンバーについてサブに入った森がこんな表現をしている。

「京都戦に向けたトレーニングにおいて、町田戦のスタメンが仮想京都をやってくれたのですが、その質が非常に高かった。練習ゲームの強度が高く、攻撃のクオリティも高く、僕らスタメン組のプレスがなかなかハマらずにむしろ京都戦が不安になるくらいでした。実際に京都と戦うと、練習のほうが強度が高かったなと思いました。そもそもの選手層の厚さは感じていて、それが町田戦で結果に繋がったなという感覚なんです」

(残り 4232文字/全文: 5213文字)

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