【島崎英純】キャンプ中特別集中連載・一蹴入魂/梅崎司『リボルバー』(2016/02/05)
浦和レッズのキャンプ取材は連日怒涛の勢いで、単身で取材する身では一日のうちにひとりかふたりの選手くらいにしか話を聞くことができません。そこで、今回の沖縄キャンプ、そして第二次の鹿児島キャンプでは、狙いを定めた選手に集中して話を聞き、それを原稿に落とし込むことにしました。題して『一蹴入魂』。できる限り、選手の内面に迫った内容を突き詰めたいと思いますので、皆様、是非、よろしくお願い致します。
佇まいの変化
精力的にピッチを駆ける姿は以前と変わらない。しかし、梅崎司の佇まいに、これまでと異なる雰囲気を感じた。この感覚は何なのだろう。
梅崎と言えば、スピードとパワーを駆使した前への推進力で敵陣へ攻め込むプレースタイルが代名詞だ。ただし、フルオートのマシンガンのように連打するのではなく、どちらかというと回転式拳銃に一発だけ44マグナム弾を込めて一点集中で解き放つような、ギリギリの矜持を追い求めるタイプでもある。しかし現在のキャンプでの梅崎を見ていると、その暴発しそうな危うさが消えている。
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