強固な守備で零封。描かれつつある道筋【島崎英純】2019Jリーグ第8節・ヴィッセル神戸戦レビュー
イニエスタ不在の神戸に先制
ヴィッセル神戸は事前に負傷欠場が濃厚だったFWダビド・ビジャに加え、MFアンドレス・イニエスタも今季初のベンチ外となり、注目された外国人選手5人の陣容が自ずと定まった。GKにはキム・スンギュが第3節・ベガルタ仙台戦以来5節ぶりにスタメンに復帰し、DFダンクレーが大崎怜央と共にセンターバックへ。MFセルジ・サンペールが山口蛍と横並びになるダブルボランチ。そして4-2-3-1の『3』の真ん中にMFルーカス・ポドルスキ。最前線にはFWウェリントンが据えられた。
神戸は4月17日にファン・マヌエル・リージョ監督との契約を解除し、昨季途中まで指揮を執った吉田孝行氏が返り咲く形で後を引き継いだ。わずか3日間の準備期間でどんな修正を施すかに注目が集まったが、左サイドバックを初瀬亮から三原雅俊、イニエスタの欠場で小川慶治朗を右ウイングに擁した点などが新たなチーム構築へ向けたメッセージか。特に初瀬から三原への変更はGKキム・スンギュの復帰と合わせて、直近の3試合で9失点していた守備の整備を施したい意図が感じられた。
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