内容、結果ともに甲府に完敗 トリプルボランチで森脇良太を起用した狙いとは【河合貴子 試合のポイント/ルヴァンカッププレーオフ第1戦】
(Report by 河合貴子)
点差以上の内容
正直なところ点差以上の内容であった。どちらがJ1のクラブなのか見間違えてもおかしくないほど、浦和のプライドをズタズタにされた完敗であった。
試合開始直後に、先制パンチを食らうような甲府の鋭いカウンター。試合の立ち上がりに失点はしなかったが、前半から何度も甲府に決定的なチャンスを作られてしまうことになったのだ。5DFとなり前線から激しくプレスをかけてはめ込む守備と、しっかりとブロックを作る守備を的確な判断の下で使い分ける甲府の牙城を崩せず、セカンドボールすら拾えない苦しい展開となってしまった。
37分に佐藤選手の右CKをショートコーナーから小塚選手がダイレクトでクロスを入れると、今津選手がピタリと合わせたヘディングシュートが決まり甲府が先制。この失点で、さらに試合を難しくしてしまった。前半に浦和が放ったシュートは、終了間際にマルティノス選手のクロスに合わせた李忠成選手のヘディングシュートのみであった。
当然、後半の立ち上がりから浦和はポゼッションをしながら攻撃を仕掛けた。しかしシュートまで持ち込めない。そんな展開の中、51分に湯澤選手のスローインをしっかりとマウリシオ選手がクリアできず、フォローに入った岩波拓也選手もうまくクリアできずにゴール前で金園選手に拾われ、その落としを冷静に小塚選手が決めて0-2。浦和は、最後まで甲府の守備を崩すことができずに完敗したのだ。
阿部不在により森脇をボランチ起用
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