浦レポ by 浦和フットボール通信

危機を察する力とメリハリのなさは痛みになる 「なんとなく」で受けた罰【轡田哲朗レッズレビュー/J第9節名古屋戦】

(Report by 轡田哲朗)

選手起用は監督が100パーセント自由に決めれば良いが・・・

浦和レッズは8日にリーグ第9節のアウェーゲーム、名古屋グランパス戦に2-6で敗れた。柏レイソルに0-4で敗れた時に、「年間やっていればこういうこともある」と記したし、その考えは変わらないのだけど、酷い試合が巡ってくるスパンとしては短すぎるし、その柏戦よりもはるかに自分たちのまずさがこの結果を招いたと言える。

スタメンは5日のルヴァン杯第2戦のセレッソ大阪戦からほとんど入れ替えになった。中2日はプレビューでも記したようにかなり厳しいので、誰を使うかは別にして一気の入れ替えがあるのは想像の範囲内だった。

私は基本的に、選手起用は監督の専権事項というスタンスがある。クラブの戦略などが監督の判断よりも上回るべきだという考えを持つ方もいるかもいれないが、その場合は強化責任者と監督を兼務する、過去のアーセナルでのアーセン・ベンゲル監督や、マンチェスター・ユナイテッドでのアレックス・ファーガソン監督のようなポストを作らない限り難しいと考える。それは、選手起用こそ試合結果に直結するものであるので、それによって職を失うか否かの判断まで下される監督は、クラブの戦略などよりも自分の信頼できる選手をピッチに送り込めばいい。一方で、その起用した選手がまずいプレーをしたなら、それは監督にも責任が跳ね返る。だから、選手の起用法を100パーセント自分の思うとおりにさせてもらえなくなったなら、監督はさっさと辞任した方が良いと考えている。

これは今の大槻毅監督にクラブからの圧力が掛かっていると言いたいわけではなく、どちらかと言えば「まずいプレーをした選手を使い続けていませんか?」という疑問を持っているという意味で捉えてほしい。

2失点までの過程には、チームの悪い部分と個々の悪いクセが重なった

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