浦レポ by 浦和フットボール通信

「10番は、生まれつき10番」の前半 ACLと似た風景の後半をどう捉えるか【轡田哲朗レッズレビュー/J15節鳥栖戦】

(Report by 轡田哲朗)

サッカーの上手い選手がピッチに立てないチームは不合理

浦和レッズは9日のリーグ第15節のホームゲームでサガン鳥栖と2-2で引き分けた。2回にわたって先手を取られたゲームを追いついて引き分けているのだから、そこの部分は前向きに捉えるべきかもしれない。しかしながら、昨季に何度なく記したように追いついた引き分けだから勝ち点が2になるということはないので、試合後に関根貴大が繰り返して言葉にしたように「もったいない試合」という言い方が妥当だろう。さすがに、このゲームを「負けないで良かった」と捉えるのは、ちょっと志が低いと思う。

このゲームのスタメンでのポイントは、左サイドバックに岩武克弥、右サイドハーフに柏木陽介が入ったことだろう。岩武に関しては先制点を奪われた場面で個人レベルのかなり拙いミスがあって、武藤雄樹の同点ゴールはパスがズレたものがかえって幸いするという、おそらく本人には複雑な形でゴールに絡んだ。1試合で判断されるのは厳しいだろうし次にまとまった出場時間を得た時に、決して状態が万全でない宇賀神友弥に代わり、山中亮輔を外す場合の第一候補になり得るのかどうかを見ていくのも良いのだろうと考えている。

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